ウイルス様中空粒子(VLP)を利用したHIV経口ワクチンの開発
Project/Area Number |
13015208
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
保富 康宏 三重大学, 医学部, 助教授 (90281724)
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Project Period (FY) |
2001
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2001)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
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Keywords | HIV / CTL / 粘膜免疫 / 経口ワクチン |
Research Abstract |
ウイルス様中空粒子(VLP)は遺伝情報を持たず、安全なワクチンとして期待されている。我々は経口感染を示すE型肝炎ウイルスより樹立されたVLPにTag(HsV B cell epitope)を用いVLP形成を確認し、その部位にHIVの中和抗体と細胞傷害性Tリンパ球(CTL)のエピトープを組み込んだリコンビナントVLP(rVLP-HIV)を作製した.このrVLP-HIVをマウスにおいて経口投与したところ血清中および消化管内溶液中に特異抗体が認められ、エピトープ特異的細胞傷害性Tリンパ球(CTL)も誘導された。更にVLP内部にHIVenvプラスミドDNAを封入し、経口投与するとHIVenvに対し特異抗体およびCTLの誘導が認められ、VLPを用いた経口ワクチンの可能性が示された。これらをもとにさらに免疫効果を増強するために研究者らが本年報告したMycrobacterium kannsasii BCG α抗原を利用することを考えた.α抗原は強いヘルパーT細胞(Th)活性化を誘導、特にTh1タイプの免疫反応を増強させ、このThエピトープを組み込んだVLPを作製した。また同様にα抗原DNA封入rVLP-HIV投与においてよりワクチン効果の高い経口ワクチンの開発を現在行っている。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)