Project/Area Number |
13015220
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
杉村 和久 鹿児島大学, 工学部, 教授 (80127240)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
橋口 周平 鹿児島大学, 工学部, 助手 (40295275)
中島 敏博 (財)化学及血清療法研究所, 上級研究員
伊東 祐二 鹿児島大学, 工学部, 助教授 (60223195)
金本 大成 鹿児島大学, 歯学部, 助手 (20260755)
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Project Period (FY) |
2001
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2001)
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Budget Amount *help |
¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
Fiscal Year 2001: ¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
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Keywords | エイズ / エントリーインヒビター / CCR5 / ファージライブラリー / ヒト抗体 / scFv / 感染防御 / ペプチドミミック |
Research Abstract |
私どもは1998年に受容体かリガンドの立体構造を認識する特異抗体で、かつその分子間の結合を阻害する活性をもつ抗体を用いると、ペプチドファージライブラリーから、受容体やリガンドの結合サイトの立体構造をコピーしたモチーフを有するファージクローンを単離できることを明らかにした。この方法論では膜7回貫通型受容体、CCR5のミミック分子を設計することも可能と考えられ、HIV-1感染を阻害する抗CCR5抗体、2D7を用いてCCR5ミミックの設計を試みた。その結果ファージクローンのレベルではHIV-1感染を阻害するクローンが単離できるものの、そのモチーフの合成ペプチドでは、阻害活性が再現することができなかった。この結果から、ペプチドファージライブラリーからヒト抗体を提示するファージライブラリーを用いる研究手法にシフトしHIV-1エントリーインヒビターを開発を試みた。この目的のために私どもは20名のヒト健常人の末梢血リンパ球を用いて、大規模なnon-immune human single chain Fv(scFv) libraryを4種類(VγとVλ、VγとVκ、VμとVγ、VμとVκ)作製することを達成した。このライブラリーは国際的にも優れて大規模なヒト抗体ライブラリーである。このライブラリー用いて、肥満細胞からのヒスタミンの放出を阻害するFcεRI特異的scFvの単離、およびIL-6に依存して増殖するヒトKT-3細胞の増殖を阻害するIL-6特異的scFvの単離に成功した。この成果はnon-immuneのライブラリーを用いてヒトの分子に対するヒトの抗体を作製できることを示した。現在、CCR5に特異的なヒトscFvの単離を1)CCR5陽性293細胞を用いた細胞パンニング法、および2)CCR5合成ペプチド168-178を用いたプラスチックパンニング法により試みている。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)