RNAヘリケースA複合体によるHIV発現制御機構の解明
Project/Area Number |
13015223
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | St. Marianna University School of Medicine |
Principal Investigator |
中島 利博 聖マリアンナ医科大学, 難病治療研究センター, 助教授 (90260752)
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Project Period (FY) |
2001
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2001)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
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Keywords | TAR / RNAヘリケースA / 転写活性化 / RNAポリメラーゼII / 細胞内局在 / 転写後反応 |
Research Abstract |
RNAヘリケースA(RHA)は、転写統合装置(CBP)とRNAポリメレースII(Pol II)複合体とを仲介する因子である(Cell 1997,Gene&Dev.1997)。研究代表者は、転写統合装置複合体の研究を一貫して行っている(Nature 1996,Cell 1996,MCB 1996,Nature Genetics 1998,JBC 2000a, b, PNAS 1995,1998等)。その過程で昨年度、RHAがHIVウイルスmRNAの5'端に存在するTARと呼ばれるRNA高次構造に結合する新たなる宿主因子であり、HIVの遺伝子発現に非常に重要な役割を果たしていることを証明した(JBC 2001)。さらに本年度RHAのヘリケース活性とPol II結合能が、互いに独立して遺伝子発現を活性化することを明らかにした(MCB 2001)。 一方、RHAは核と細胞質を行き来するシャトリング因子であるが、最近このRHAの核移行シグナルを同定した(投稿中)。核移行能を欠失させたRHAの1アミノ酸置換変異体(m NLS)は細胞質に局在し、ソマトスタチンプロモーターを用いたレポーターアッセイでは遺伝子発現の活性化能を失っていた。ところが驚くべきことに、TAR RNAの相補領域を含むHIV LTRプロモーターを用いたレポーターアッセイでは、核内で作用できないにもかかわらず、遺伝子発現の活性化能が認められた(未発表データ)。これまでRHAの作用点は主に遺伝子発現の転写段階にあると考え、実際にそれを証明してきた。しかし今回の結果は、TAR RNA依存的なRHAの細胞質における作用点の存在を示す。つまりRHAは少なくとも転写開始反応から遺伝子発現にかかわり、ある種の(特定の高次構造を含む)mRNAに結合して細胞質までエスコートし、さらに翻訳反応にもかかわっている可能性が示唆された。
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Report
(1 results)
Research Products
(10 results)