英語教育を目的としたマルチメディア教材利用方法の研究
Project/Area Number |
13020216
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Humanities and Social Sciences
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Research Institution | Shizuoka University |
Principal Investigator |
林 正雄 静岡大学, 教育学部, 教授 (70117373)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
辻 知章 静岡大学, 工学部, 助教授 (80188531)
スティーブ レッドフォード 静岡大学, 教育学部, 助教授 (40303523)
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Project Period (FY) |
2001
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2001)
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Budget Amount *help |
¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
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Keywords | 英語音声スクリプト / マルチメディア教材 / ワールド・ニュース / リスニング力養成 / 実践的英語力養成 / 動機付け / NHK / グローバル・インタレスト |
Research Abstract |
マルチメディア教材の利用方法に関する本研究は、その対象教材をワールド・ニュースと文芸ビデオの二種類に絞って考察した。ワールド・ニュースで扱われる内容は、命がけの政治闘争や民族対立、死に至る病の感染経路、などである。そこには悲惨極まる民衆の苦悩する表情があり、心から湧き上がる人々の偽らざる想いが冷徹なカメラワークを通して伝えられる。語学教育のための教材として、強力な動機付けを持つものが少なくない。ニュース英語を聞き流すだけではなく、スクリプトを作成してみると、さまざまな利点があることに気づく。 (1)ニュース内容がグローバルであるので、社会情勢についての関心の持ち方において、国際的感覚を養える。 (2)音声の省略がどのようにおきているかを正確に把握できる。この関係がおさえられると、Liaisonやelisionが頻繁に起きる音声英語の聞き取りが正確になる。 したがって、卒業以前に学生の日常生活の中でワールド・ニュースを聞く楽しみをどの程度習慣化することができるかが、大学における英語教育の目標となる。 また、今日の学生はそれ以前の世代と比較して、その成長過程において、文字メディアによるよりも、音声・映像メディアに接する機会が格段に増大している。虚構の仕組みに慣れて映像も虚構の一形式に置き換えられる一世代前の感受性様式とは違って、今日の学生は虚構と事実とを区別する判断力が薄れてヴァーチュアルな世界を現実の一部として受け止めているように、筆者には思われる。その変化はとりあえず「フィクショナルなものからヴァーチュアルなもの」への変化と名づけられるものである。このような状況の変化に応じて、英語教育の教材及び英語教育の方法もまた適切な対応が迫られるものである。本研究では、その利点や限界は何かと考えながら、映像芸術を大学の英語教育の中でどのように利用できるか考察した。なお,本研究の詳細な内容は,筆者のホーム・ページ(http://www.ipc.shizuoka.ac.jp/~ekmhaya/)で公開してあるので,参照されたい。 (1)『ワールド・ニュース音声英語スクリプトを利用した英語教育の研究』 (2)『英語教育のためのマルチメディア映像教材利用方法の研究』-フィクショナルからヴァーチュアルへ: Jane Eyreを例にして-
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)