Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊原 千晶 京都学園大学, 人間文化学部, 助教授 (80288589)
有馬 淑子 京都学園大学, 人間文化学部, 助教授 (40175998)
仲谷 兼人 大阪樟蔭女子大学, 人間科学部, 教授 (30172331)
行廣 隆次 京都学園大学, 人間文化学部, 講師 (60240628)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 2001: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Research Abstract |
教員1人当たりの学生数が多い私立大学で,心理学の専門基礎教育へのコンピュータ利用を積極的に試みた。本研究は,新設の2学部・学科で始めた教育プログラムに対する多面的情報を用いた中間段階の評価と,問題に対処するために開発中の教育法の報告である。 1.コンピュータを利用した教育プログラム 2大学でのコンピュータ利用教育の実践とその評価報告を行った。(1)京都学園大学:心理学基礎実験A, B(コンピュータ制御による実験室実験,データ処理,レポート作成等),統計科目(データ解析実習,シミュレーション教材の使用),社会心理系科目でのweb利用(授業情報の伝達,文献報告の蓄積,webによる協調学習)など。(2)大阪樟蔭女子大学:心理学実験基礎実習A, B(実験制御,データ分析),心理統計法A, B(表計算ソフトの積極的利用)など。 2.学生の情報環境および個人特性と,コンピュータを利用した心理学教育への適応 個々の学生の情報環境,心理学に対するイメージ,人格特性などを測定した。調査は2001年5月に実施し,心理学基礎実験を履修した2年生を中心とした一部の学生に,2002年1月に再調査を行った。調査の結果,情報環境や心理学イメージの学年進行に伴う変化が認められ,心理学カリキュラムの履修経験との関連が考察された。また,学生の個人特性と,授業成績やコンピュータ利用教育への態度等の関係について検討した。 3.心理学基礎実験を履修した学生の経験内容に関する面接調査 心理学基礎実験を履修した2年生から12名を対象とし,実験の授業およびそこでのコンピュータ利用に対する経験について情報を収集した。実験の履修により,当初臨床心理学領域に片寄っていた心理学イメージが広がり,またコンピュータの利用経験が受講生の自己イメージや有能感を高める効果が見られた。
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