分子シンクロを用いた半導体ナノ結晶ネットワーク形成による物性制御
Project/Area Number |
13022273
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Science and Engineering
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Research Institution | Konan University |
Principal Investigator |
梅津 郁朗 甲南大学, 理工学部, 助教授 (30203582)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
杉村 陽 甲南大学, 理工学部, 教授 (30278791)
稲田 貢 甲南大学, ハイテクリサーチセンター, 博士研究員 (00330407)
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Project Period (FY) |
2001 – 2002
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
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Budget Amount *help |
¥3,600,000 (Direct Cost: ¥3,600,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
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Keywords | Cds / ナノ結晶 / 量子効果 / 生体高分子 / バイオセンサー / エネルギー移動 / ナノ材料 / 量子ドット / 半導体 / 光物性 / 表面・昇面 |
Research Abstract |
本研究ではひげ状のポリマー(PEG/PAMA)をもつCdSナノ結晶を作成しナノ結晶間のシンクロ作用の検討を行った。試料は溶液状態と石英基盤上にキャスト乾燥した2種類の試料を用意した。この試料の特徴は溶液状態とキャスト乾燥状態の再結合過程の変化である。発光は2.3eVと2.5eVの二つの成分から成り立っており、乾燥によって高エネルギー側に変化する。試料の状態によって再結合過程が異なるのはドット間距離が変化しドット間の相互作用が起こったためか表面の効果であるかいずれかが考えられる。この両者を区別するためにコロイド試料の溶液を乾燥させPLの変化を時間とともに測定した。溶液が乾燥した時点でも急激な変化は見せず発光ピークは2.3eVから2.5eVに徐々に変化していった。これはPLの変化は溶媒の影響ではなくドット間の距離の影響であるためと考えられる。このような再結合過程の能動的な変化は分子間のシンクロナイゼーションを意味し、この物質が環境に敏感な能動素子として適用可能であることを示す。この特徴を利用し、ひげ状のポリマーにタンパクを結合させ、エネルギー移動の観測を行った。その結果、この試料はエネルギー移動を利用した生体センサーとして十分実用になるとの結論を得た。 一方、我々はシリコンの発光機構と表面状態の研究を行っている。最近我々はシリコンナノ結晶をコロイド化する技術を開発した。コロイド化によって光吸収に顕著な差がみられたことからナノ結晶集合体ではシンクロ現象が光吸収に影響していると考えられる。またコロイド化の成功によってシリコンナノ結晶の生体ラベルヘの応用の道を開いた。
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Report
(2 results)
Research Products
(12 results)