都市排水に起因する内分泌攪乱物質汚染のリスク低減の研究
Project/Area Number |
13027286
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Science and Engineering
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Research Institution | Kansai University |
Principal Investigator |
和田 安彦 関西大学, 工学部, 教授 (90026253)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三浦 浩之 関西大学, 工学部, 専任講師 (80157437)
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Project Period (FY) |
2001
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2001)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
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Keywords | 道路排水 / 合流式下水道越流水 / ベンゾ(a)ピレン / ノニルフェノール / 17β-エストラジオール / シミュレーション解析 / 路面堆積負荷 / 雨天時流出 |
Research Abstract |
水の繰り返し利用地域における,雨天時流出水に起因する飲料水経由の内分泌撹乱物質汚染リスクを評価し,これを低減するための都市雨天時下水制御システムの構成,制御手法の検討を行った. 交通量の多い道路の雨天時排水と合流式下水道雨天時越流水を調査対象に,前者ではベンゾ(a)ピレン(以下B(a)P),後者ではノニルフェノールと17β-エストラジオールを代表的な内分泌撹乱物質とし,これらの含有濃度を実地調査(雨天時道路排水調査:計5回,路面堆積物調査:計13回,合流式下水道雨天時越流水調査:計1回)により明らかにした. (1)道路排水調査結果 雨天時道路排水調査結果よりB(a)Pの濃度の範囲は0.1〜2.2μg/L(計16検体)であり,平均濃度(単純平均)は0.44μg/Lとなった.これらのB(a)P濃度は,横浜市の下水処理場流入下水濃度の中央値と比較しても2〜7倍程度高い. (2)路面堆積負荷モデルの構築(B(a)P) SS流出負荷量モデルを基本としてB(a)P流出負荷量モデルの構築を行った.B(a)Pの流出特性を考慮し諸係数値を決定した.諸係数値を決定したモデルによりB(a)P流出負荷量を再現できた.路面堆積物調査結果より,既存の路面堆積負荷モデルの諸係数値を決定し,路面堆積B(a)P量の時系列変化を再現できた. (3)年間流出量の算出(B(a)P) B(a)P流出負荷量モデルと路面堆積B(a)P負荷モデルを使用して,年間流出B(a)P量を算出した.その結果,道路排水調査対象集水面積からの年間流出B(a)P量は8.7gとなった. (4)合流式下水道雨天時越流水調査結果 越流水の調査結果は,ノニルフェノール濃度が4.5〜9.1μg/Lであり,17β-エストラジオール濃度は0.0036〜0.0042μg/Lであった.全国で調査された晴天時下水処理場流入下水濃度の中央値と比較すると,前者は同等,後者は約1/10であった.
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)