Project/Area Number |
13029004
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Science and Engineering
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
森 美和子 北海道大学, 大学院・薬学研究科, 教授 (80001981)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 美洋 北海道大学, 大学院・薬学研究科, 助教授 (90226019)
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Project Period (FY) |
2001 – 2003
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2003)
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Budget Amount *help |
¥17,000,000 (Direct Cost: ¥17,000,000)
Fiscal Year 2003: ¥6,000,000 (Direct Cost: ¥6,000,000)
Fiscal Year 2002: ¥5,800,000 (Direct Cost: ¥5,800,000)
Fiscal Year 2001: ¥5,200,000 (Direct Cost: ¥5,200,000)
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Keywords | 炭酸ガス / 炭酸ガス固定 / ニッケル錯体 / 亜鉛試薬 / トランスメタル化 / 4置換アルケン / シリルアセチレン / Ni(COD)_2 / ニッケル / carboxylation / Erythrina Alkaloid / Erythrocaline / メタセシス / メタラサイクル / 不斉環化 / ジルコナサイクル / エナンチオ場選択 / ローダサイクル / 7員環 / Rh錯体 |
Research Abstract |
我々はこれまで3置換基オレフィンの合成について検討を加えてきた。更にその反応を利用してerythrocarineの合成にも成功した。それと並行して4置換オレフィンの合成にも検討を加えてきた。4置換オレフィンを合成するにあたっては位置選択性が非常に大きな問題となる。我々は末端にMe_3Si基をもつアルキンに対して本反応を検討することにした。末端にTMS基を持つアルキンを量論量のNi(cod)_2および2当量のDBUとともに常圧のCO_2雰囲気下撹拌し、その後亜鉛試薬を加えることによって4置換アルケンを合成することが出来る。その結果TMS基の影響でオキサニッケラサイクルの形成にかなり位置選択性が出ることが分かった。この反応の研究途上、本反応を触媒化することに成功した。我々は量論量のニッケル錯体を用いてきたが機構的にはニッケルは零化に戻るので触媒反応は成立すると思われてきた。しかし触媒量のニッケル錯体を用いて本反応を行うとほとんど反応は進行しない。種々考察した結果ニッケル錯体の配位子としてDBUを用いてきたが、DBUは亜鉛試薬にも配位するためではないかと思われた。そこで大過剰のDBU存在下10mol%のNi(cod)_2を用いたところ比較的良い収率で目的とする4置換オレフィンを合成することが出来た。更に興味深いことに用いた生成物を精査した結果、量論反応と触媒反応では異なる機構によって反応が進行しているように見えることである。この機構を解明すべく癌剤研究を行っている。本反応の適用範囲について検討を加え、早急にまとめて論文にしたい。
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