チタン・ジルコニウムを利用するβ-メチルカルバペネム・大環状複素環の効率的合成
Project/Area Number |
13029116
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Science and Engineering
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Research Institution | Kwansei Gakuin University |
Principal Investigator |
田辺 陽 関西学院大学, 理学部, 教授 (30236666)
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Project Period (FY) |
2001
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2001)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 2001: ¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
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Keywords | クライゼン縮合 / アルドール反応 / 四塩化チタン / 大環状化合物 / カルバペネム / ムスク香料 / ジャスミン香料 / 複素環 |
Research Abstract |
独自なTi(Zr)-クライゼン縮合やアルドール反応を開発している。これらの環境調和型の反応群はβ-メチルカルバペネムをはじめとする各種複素環・含ヘテロ原子大環状化合物の合成に有用であり,また,実験室的にも工業的にも有用であると考えられる。反応は以下の特徴を有す. 1.塩基法(Nah, LDA等)に比べ高い反応速度・高収率. 2.温和・実用的な温度条件(-10〜30℃). 3.塩基に不安定な官能基(ハロゲン・ケトン・アルコール・トシルオキシ)を共存する基質への適応. 4.極めて低毒で、安価なTi, Zr試剤の使用ならびにトルエン・ジクロロメタン溶媒で可能(高価で、工業的に不利なエーテル系溶媒を用いない). 5.Zr反応剤は、熱力学的に不利で従来困難であったα,α-二置換ニステルのClaisen縮合が可能. 6.ケトン/アルデヒド間のみでなくケトン/ケトン間でも進行する非常に強力なアルドール反応である. 7.高いsyn-立体選択性. 8.困難である単純エステル・チオエステルの直接Aldol-型反応が可能. これらの反応の特性を活かし,各種有用環状化合物の合成を達成した. 1.抗生物質の中で最も重要なβ-メチルカルバペネムの鍵段階の効率的な立体選択的合成を見出した.(最近、メルク社は、このTi-反応剤を用いてAnti-MRSA抗生物質合成の工業的製法を行った).さらに,第一鍵段階は,高立体選択的で実用的な方法な方法を見出した.第二鍵段階においても進展がある.将来のアナログ合成に役立つ方法を目指す. 2.香料化学の重要課題であるムスク香料17員環Z-シベトンの初めての大量合成法を確立した.高濃度(0.1〜0.3mM)・短時間(1-3時間)でのTi-ディークマン環化(分子内クライゼン縮合)を鍵段階とする. 3.ジャスミン香料の創製(cis-ジャスモンのラクトンアナログ)・効率的合成を達成した.従来合理的な合成法が無かったがTi-アルドール型反応を用いて解決した.調香の結果,新規香料として有望と判定され,皮膚感作性もなく実用化を検討している.
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Report
(1 results)
Research Products
(5 results)