疎水性相互作用を利用した高機能性分子による細胞内分子のリアルタイム機能制御
Project/Area Number |
13031013
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Science and Engineering
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
菊地 和也 東京大学, 大学院・薬学系研究科, 助教授 (70292951)
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Project Period (FY) |
2001
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2001)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
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Keywords | イノシトール3リン酸 / レーザー分子不活化 / 小分子プローグ / IP_3受容体 / Ca^<2+>ストア / Ca^<2+>放出 / 組織標本 / レーザー照射 |
Research Abstract |
MGIP_3のCALI用プローブとしての有効性を検討するために,モルモットの平滑筋組織を用いてCALIを行った.組織標本にMGIP_3を添加しレーザーを照射すると,IP_3によるCa^<2+>放出活性に抑制がみられた.この時、Ca^<2+>ストアへのCa^<2+>取り込み速度やストアからのCa^<2+>漏出速度に変化はみられなかった.一方何も添加しない時,高濃度のIP_3をMGIP_3とに添加した時(競合阻害),CMGやMGIP_3'を添加した時にはレーザー照射による不活性化は起こらなかった.次に,光学系を再構築し,シングルセルレベルでレーザー照射できる系を作製した.この結果,レーザーを照射した細胞内のIP_3受容体のみ不活化することに成功した. 以上の実験から,合成小分子プローブ2bを用いたCALIにより,IP_3受容体の機能を特異的に抑制できる事が示された.合成小分子CALIの成功はこれがはじめてであり,生体内分子の機能解明の手段として非常に有用となる事が期待される.
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)