Project/Area Number |
13037018
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
木梨 達雄 京都大学, 医学研究科, 教授 (30202039)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
前田 明人 京都大学, 医学研究科, 助手 (50298882)
片桐 晃子 京都大学, 医学研究科, 講師 (00322157)
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Project Period (FY) |
2000 – 2002
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
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Budget Amount *help |
¥4,700,000 (Direct Cost: ¥4,700,000)
Fiscal Year 2002: ¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
Fiscal Year 2001: ¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
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Keywords | 接着分子 / インテグリン / LFA-1 / ICAM-1 / Rap1 / VCAM-1 / 免疫反応 / アポトーシス / T細胞 / 抗原提示細胞 / 免疫シナプス / ケモタキシス |
Research Abstract |
Rap1がβ2インテグリンLFA-1の接着性を調節する分子であることを見いだし、T細胞抗原受容体刺激によるLFA-1のICAM-1への接着性調節を通して、Tリンパ球の抗原認識を調節し、Tリンパ球の活性化、アポトーシス、アナジーに関連することを明らかにした。さらにRap1はケモカィン刺激によるLFA-1/ICAM-1やVLA-4/VCAM-1接着、細胞移動、細胞極性の誘導に関与し、血管内皮細胞への接着や通過に重要な働きをしていることを見いだした。これらのRap1による接着、脱接着に必要なLFA-1細胞内領域を決定し、Rap1はLFA-1の親和性と凝集の亢進により接着性を制御しており、脱接着はLFA-1のエンドサイトーシスによることを明らかにした。これらの研究は、いままで不明であったRap1の生理的機能が免疫系ではリンパ球の接着、動態制御にあることを明確に示した。さらにRap1に結合し、リンパ球に多く発現している新規エフェクター分子を単離し、この分子がRap1によるインテグリンの接着、遊走、細胞極性調節に重要な役割を果たしていることを明らかにしつつある。この分子はRap1によるリンパ球動態制御を解明する新たな突破口となると考え、個体レベルから分子レベルにわたる詳細な解析を進めている。
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