IAPファミリー蛋白TIAP/survivinによる細胞死,細胞周期の制御と発癌
Project/Area Number |
13043004
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
幡野 雅彦 千葉大学, 大学院・医学研究院, 助教授 (20208523)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡田 誠治 千葉大学, 大学院・医学研究院, 助教授 (50282455)
徳久 剛史 千葉大学, 大学院・医学研究院, 教授 (20134364)
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Project Period (FY) |
2001 – 2002
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2001)
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Budget Amount *help |
¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
Fiscal Year 2001: ¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
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Keywords | TIAP / survivin / アポトーシス / 細胞周期 / トランスジェニックマウス / リンパ腫 / T細胞 |
Research Abstract |
IAP(Inhibitor of Apoptosis Protein)ファミリー蛋白はウイルスから哺乳類まで広く保存され特徴的なBaculovirus IAP Repeat(BIRドメイン)を有しており、アポトーシスの抑制に関与している。我々は新しいIAPファミリーの遺伝子TIAP/survivinをクローニングした。TIAP/survivinはその発現が細胞周期特異的に制御されており、S〜G2M期に誘導される。また多くのヒトの悪性腫瘍において強発現している。TIAP/survivinの細胞周期制御や癌化にかかわる生体内における機能を主としてトランスジェニックマウスを用いて明らかにしてきた。 1.TIAP/survivinトランスジェニックマウスの作製と解析 Lckプロモーターを用いてTIAP/survivinトランスジェニックマウスを6ライン確立し、そのうち2ラインでTIAP蛋白が胸腺および脾臓T細胞で強発現していた。トランスジェニックマウスのT細胞の分化は正常で、抗CD3抗体、抗Fas抗体、放射線などの刺激によるアポトーシスについてはコントロールと差がなかった。種々のマイトジェンに対する増殖反応を調べたところ、未熟なT細胞においてPMA+Ionomycinによる刺激に対して増殖が盛んになっていた(投稿,Revise 中)。また放射線照射によるT細胞リンパ腫の発生について比較した。トランスジェニック、コントロールともにT細胞リンパ腫の発生頻度については差はみられなかったが、トランスジェニックマウスはより進行した悪性度の高い腫瘍が発生した。今後、例数を増やして検討する予定である。 2.新しいTIAPファミリー遺伝子TIAP2のクローニング TIAPとホモロジーの高い新しい遺伝子TIAP2をマウス胎児cDNAライブラリーをスクリーニングしてクローニングした。TIAP2はマウス9番染色体上に存在することを明らかにした(BBRC.,2001)。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)