形態形成機構の基本原理の解明を目指した,ニワトリに内耳の発生機構の解析
Project/Area Number |
13045002
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
舟橋 淳一 東北大学, 加齢医学研究所, 助教授 (00270827)
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Project Period (FY) |
2001
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2001)
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Budget Amount *help |
¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
Fiscal Year 2001: ¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
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Keywords | エレクトロポレーション / 蝸牛 / トレーシング / GFP / レトロウィルスベクター / 発生運命系譜 |
Research Abstract |
●ニワトリ胚内耳原基への遺伝子導入法の開発 細胞トレーシングのためにGFP遺伝子を内耳原基である耳胞へ導入する必要がある.このため局所導入エレクトロポレーションを応用し,耳胞へGFP遺伝子を導入した.その結果,継時的に蛍光を観察することに成功した.さらにエレクトロポレーションの条件を検討し,導入効率は約20%程までに高まった.トレーシングには十分な値である. ●耳胞(蝸牛)の発生運命系譜の解明 蛍光色素の注入による細胞系譜のトレースを行った結果,予定リンパ管領域は,過去の報告より広いことが明らかになった.今後解析を進めることで,さらに詳しい細胞系譜が書けると期待できる. ●長期間のトレース 一般にエレクトロポレーションには一過性の発現ベクターが用いられるが,本課題の目的には,より長期間にわたって導入遺伝子の発現が持続する系が必要である.そこで,次の二つの改良を行った.一つは,導入するGFP自体の細胞に対する毒性を下げることで,汎用されるEGFPの代わりに,ウミシイタケ由来のphrGFPを用いた.第2はベクターの変更である.プラスミドベクターに換えて,ニワトリレトロウィルスベクターにphrGFPを組み込み,エレクトロポレーションすることにした.これらにより,長期間にわたり安定したGFPの発現を観察し続けることが出来るようになった.現時点で,導入後最長7日後までGFPの蛍光が観察できている.
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Report
(1 results)
Research Products
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