SMXAリコンビナント近交系マウスを用いたアレルギー遺伝子の同定と解析
Project/Area Number |
13204036
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (C)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
|
Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
長谷川 好規 名古屋大学, 医学部・附属病院, 助手 (20270986)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川部 勤 名古屋大学, 医学部・附属病院, 医員
|
Project Period (FY) |
2001
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2001)
|
Budget Amount *help |
¥5,000,000 (Direct Cost: ¥5,000,000)
Fiscal Year 2001: ¥5,000,000 (Direct Cost: ¥5,000,000)
|
Keywords | SMXA系マウス / 気管支喘息 / 疾患感受性遺伝子座 |
Research Abstract |
気管支喘息は多因子疾患と考えられている。しかし気管支喘息の遺伝要因のゲノム的解析は困難であり、決め手となる遺伝子が同定されていないのが現状である。喘息遺伝子の検索において環境因子は重要であり、同一環境の条件下で遺伝要因のゲノム解析が純粋にできる動物モデルはヒトでは解決されえないさまざまな問題がクリアでき非常に有効な手段である。我々はリコンビナント近交(RI)系マウスを用いて気管支喘息の遺伝要因をゲノム的に解析してきた。SMXA-R1系マウスは、SM/J系とA/J系マウスの両系間F2から交配を繰り返した23系統からなるRI系であり・多因子疾患モデルを解析する実験系としては理想的なものと思われる。気管支喘息は疾患自体が均一ではなく多様な病態の集合と考えられるため、発症に関与している機序を即時型喘息反応(1.抗原特異的IgE値)、遅延型喘息反応(2.好酸球の気道への集積)、また気道過敏性などのように各病態に分けて解析をすすめている。実際にはマウスに卵白アルブミン(OVA)を感作し、その後にOVAを3日間吸入暴露した。OVA特異的なIgE抗体を測定し、気道過敏性の測定後に気管支肺胞洗浄し細胞分画を調べ好酸球の気道への集積度合いを測定した。以上の方法にてSMXA RI系マウスの23系統のうち17系統105匹に関して解析した。約500遺伝子座のSDP情報を系統ごとにすべてMAPMANAGERに入力し、さらに各系統の表現型も即時型、遅延型反応ごとに入力し各々の表現型についてQTL解析を行い原因遺伝子座を検討した。即時型に関して第4染色体上の有意なQTLを示す原因遺伝子座を同定したが、遅発型に関しては有意なQTLを示す原因遺伝子座は認められなかった。即時型および遅発型は異なる遺伝子座により制御されていると考えられた。
|
Report
(1 results)
Research Products
(4 results)