神経突起変性により誘導されるカスケードとその神経変性疾患モデルにおける解析
Project/Area Number |
13210002
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
小池 達郎 北海道大学, 大学院・理学研究科, 教授 (80128131)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 秀逸 北海道大学, 大学院・理学研究科, 助手 (90202431)
二宮 孝文 札幌医科大学, 医学部, 講師 (80156140)
刀祢 重信 川崎医科大学, 医学部, 助教授 (70211399)
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Project Period (FY) |
2001
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2001)
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Budget Amount *help |
¥5,400,000 (Direct Cost: ¥5,400,000)
Fiscal Year 2001: ¥5,400,000 (Direct Cost: ¥5,400,000)
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Keywords | 神経突起 / 変性 / アポトーシス / ネクローンス / コルヒチン / ワーラー変性 |
Research Abstract |
神経突起変性と細胞体変性の独立性を調べる為にWallerian degeneration抵抗性マウス、コルヒチンによる輸送障害モデル、神経突起に起こる変性過程という3つの系を利用しその解明を試みている。Wallerian degeneration抵抗性マウスを用いた培養神経細胞実験から神経成長因子の除去及びコルヒチン処理により細胞体は野生型マウス由来の神経細胞のように細胞死を起こすが、これに反して神経突起は変性に耐性であった。現在神経突起におけるカスケードの同定を試みている。神経細胞体の変性は輸送障害モデルではアポトーシス過程と共に、空胞化によるネクローシス過程を見出し,後者がTLCKにより抑制されることを見出した。更にDifferential Display法を用いて、発現量の増加する遺伝子の探索し、5つの既知、3つのESTのサブクローンを得た。一例として、Vitamin D3 Up-Regulated Protein 1(VDUP1)は細胞死過程の早期に発現増加した。VDUP1は、レドックス、転写制御を行うThioredoxinと結合し、その働きを抑制することから、アポトーシスへの関与が示唆された。VDUP1 mRNAの発現はL型電位依存性Ca^<2+>チャネルのアンタゴニストであるNimodipine, Nifedipineにより誘導された。VDUP1 mRNAの発現はCa^<2+>によるシグナルにより制御していることが示唆された。
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Report
(1 results)
Research Products
(5 results)