Budget Amount *help |
¥4,100,000 (Direct Cost: ¥4,100,000)
Fiscal Year 2001: ¥4,100,000 (Direct Cost: ¥4,100,000)
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Research Abstract |
1,Apc^<Min>マウスにおける腸管ポリープの形成とサイトカインの役割:ヒト家族性大腸ポリープ症(FAP)のモデルマウスであるApc^<Min>マウスをサイトカインKOマウスと交配し、二重変異マウスを作出した。Apc^<Min>xIFN-γ,IL-1,IL-6,TNF-αKOのそれぞれのマウスでは、ポリープの形成は野生型と変わらなかった。しかし、Apc^<Min>xIL-1RaKOマウスでは腸管全域に渡りポリープの形成が促進されており、Apc遺伝子の欠損によるポリープの形成にはIL-1Raが抑制に重要な役割を果たしていることが示唆された。一方、野生型と一有意な差が認められないApc^<Min>xIL-1KOマウスでは、ポリープ局所でTNF-αの発現が亢進していることから、TN-αがIL-1の作用を代償している可能性が考えられた。 2,2-5OAS KOマウスの作製:ヒトの2-5OAS遺伝子群はOAS1,0AS2,OAS3,0ASLの4つから成るが、マウスの2-50AS遺伝子群についてはこれまで不明であった。ESTデータベースおよびマウスゲノムの解析により、マウス少なくとも11個の遺伝子から成るファミリーを形成していることを明らかにした。これら全ての0AS遺伝子はpoly I : C刺激により発現が誘導されるものの、生理的状態での臓器間での発現パターンは異なっていた。また、組み換えタンパク質を用いた解析から、全てのマウスOASはdsRNA結合能を持つが酵素活性は異なることがわかった。これら遺伝子の機能を解析するためにKOマウスの作出を試み、最も基本的な2-50ASであるOas1a遺伝子および酵素活性を持たないOas1c遺伝子のKOマウスの作製に成功した。
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