分泌型TGF-βレセプターII遺伝子導入アデノウイルス投与による腫瘍拒絶の試み
Project/Area Number |
13214047
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | Shiga University of Medical Science |
Principal Investigator |
小笠原 一誠 滋賀医科大学, 医学部, 教授 (20169163)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
梶野 喜一 滋賀医科大学, 医学部, 助手 (80322147)
伊藤 靖 滋賀医科大学, 医学部, 助教授 (90324566)
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Project Period (FY) |
2001
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2001)
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Budget Amount *help |
¥2,900,000 (Direct Cost: ¥2,900,000)
Fiscal Year 2001: ¥2,900,000 (Direct Cost: ¥2,900,000)
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Keywords | ウイルス / 癌 / 生体機能利用 / バイオテクノロジー / 免疫学 |
Research Abstract |
CTLが大きくなった腫瘍を拒絶できない要因は多数あるが、癌細胞の分泌するTGF-βによる免疫細胞の機能抑制が大きな要因の一つであると考えられている。そこで、TGF-βを中和し取り除く方法として、分泌型TGF-βレセプター分子を作製した。その結果、ペプチドと分泌型TGF-βレセプターを同時に3日間連続投与するだけで急速に腫瘍が消失することが判明した。これは、一度活性化されたがTGF-βにより低反応になった腫瘍周囲に存在するリンパ球が再度活性化されるのではないかと推定された。今回、TGF-βの中和だけでは免疫反応の回復が果たせなかったことから明らかなように、これまでの多くの試みが失敗した理由としてTGF-βの中和のみで腫瘍を拒絶しようとしたためと考えられる。すなわち、腫瘍周囲のTGF-βにより低反応性になったリンパ球を活性化するには、TGF-βの中和と同時に抗原による再刺激を必要とすることが判明した。このように抗原が必要であることから、CTLの低反応性の解析のみならず抗原提示細胞の関与も解析する必要があると考えられる。来年度以降はこの点に関して解析する予定である。 一方、分泌型TGF-βレセプター遺伝子を組み込んだadenovirusを直接腫瘍に感染させても腫瘍細胞の拒絶には至らなかった。この理由として、上述したように抗原を同時に投与しなかったこととウイルス力価が十分でなかった可能性が考えられる。現在、抗原も同時に投与する実験とウイルスを濃縮する試みを行っている。
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Report
(1 results)
Research Products
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