変異Ki-Rasにより発現制御される癌関連遺伝子の同定・機能解析
Project/Area Number |
13214081
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | Research Institute, International Medical Center of Japan |
Principal Investigator |
白澤 専二 国立国際医療センター, 研究所, 部長 (10253535)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 健 九州大学, 生体防御医学研究所, 助教授 (60274528)
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Project Period (FY) |
2001
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2001)
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Budget Amount *help |
¥7,100,000 (Direct Cost: ¥7,100,000)
Fiscal Year 2001: ¥7,100,000 (Direct Cost: ¥7,100,000)
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Keywords | Ki-ras / 大腸癌 / epiregulin / Mig-6 / 遺伝子欠損マウス / 癌関連遺伝子 |
Research Abstract |
大腸癌細胞株とそれらの活性化Ki-rasを特異的に欠損させた細胞を利用することにより、活性化Ki-rasにより直接的、間接的に発現制御される癌関連遺伝子を同定し、さらにそれらの分子と会合する分子も癌関連遺伝子の候補として単離し、それらの機能を細胞生物学的に、また遺伝子破壊マウスを樹立することにより解明することを目的とする。この解析の結果は、変異Ki-rasの発癌における役割を解明するのみならず、新規の癌関連遺伝子およびそれらと会合する分子の同定・機能解析は、その他の癌発生における分子機能の解明につながると考えられる。本年度は、変異Ki-rasにより発現制御される遺伝子の同定・機能解析とそれらの分子に会合する分子も癌関連遺伝子として同定し、以下のことを明らかにした。 (1)活性化Ki-rasにより発現誘導されるEGFファミリーに属するepiregulinがAPC^<Min>マウスの腸管ポリープで、ポリープの増大に伴い発現が上昇してくることを見出し、更にepiregulin遺伝子欠損マウスを樹立し、epiregulin欠損マウスの解析及びepiregulinとAPC^<Min>マウスの交配を開始した。 (2)活性化Ki-rasにより発現制御される遺伝子としてアダプター分子と考えられるMig-6を同定し、Mig-6がNF_KBの経路を活性化している所見を得た。又、Mig-6と会合する分子として、Ring fingerドメインを持ち、酵母よりヒトに至るまで強く保存されているMigBP#3を単離し、定型通りにMigBP#3ヘテロマウスの樹立を行った。 (3)活性化Ki-rasにより発現制御される新規の遺伝子としてSEPTを単離し、SEPT遺伝子欠損マウス作製のためのES細胞・キメラマウス樹立を行った。又、SEPTと会合する分子として、他種類の癌細胞株で強発現しているSEPT BP#1を単離した。
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Report
(1 results)
Research Products
(7 results)