神経芽細胞腫を標的とする遺伝子治療の基礎的研究と臨床展開
Project/Area Number |
13218029
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
辻 浩一郎 東京大学, 医科学研究所, 助教授 (50179991)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
真部 淳 東京大学, 医科学研究所, 助手 (20292849)
山下 直秀 東京大学, 医科学研究所, 教授 (90174680)
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Project Period (FY) |
2001
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2001)
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Budget Amount *help |
¥4,400,000 (Direct Cost: ¥4,400,000)
Fiscal Year 2001: ¥4,400,000 (Direct Cost: ¥4,400,000)
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Keywords | 神経芽細胞腫 / 遺伝子治療 / interleukin-2 / lymphotactin |
Research Abstract |
1)再発性・治療不応性神経芽細胞腫に対する遺伝子治療のための基礎的検討 再発性・治療不応性神経芽細胞腫に対する遺伝子治療実施の可能性の検討のために、進行性神経芽細胞腫患者の骨髄細胞からの神経芽細胞腫細胞の初代培養法の確立を試みた。stageIVの神経芽細胞腫患児の親権者より同意を得た後、10例の患児から採取された骨髄細胞を用いて培養を開始した。骨髄単核細胞をEHS-Natrixを塗布されたプラスチックフラスコに入れ、10%ウシ胎仔血清添加RPMI-1640液中で培養した。継代にはトリプシン+EDTAを用いた。神経芽細胞腫細胞の同定は、光顕的観察、フローサイトメトリーによる細胞表面GD2発現解析、組織免疫染色によるNeurofilament、NSE等の発現解析、RT-PCRによるTyrosine hydroxylaseの検出等により行った。その結果、4例において、7-14日後に神経芽細胞腫細胞の増殖が見られた。3例が初発時の凍結骨髄、1例が再発時の新鮮骨髄であった。増殖した神経芽細胞腫細胞には、比較的容易にinterleukin(IL)-2およびlymphotactin遺伝子の導入が可能であった。 2)再発性・治療不応性神経芽細胞腫に対する遺伝子治療プロトコールの提案 上記の基礎的検討結果に基づき、遺伝子治療プロトコールを作成し、東京大学医科学研究所倫理審査委員会に提出した。その審査を経た後、文部科学省科学技術・学術審議会および厚生科学審議会科学技術部会に「再発性・治療不応性神経芽腫に対するサイトカインとケモカインを用いた免疫遺伝子治療(第I相臨床研究)」として申請を行った。現在その審議の結果を待っている段階である。
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Report
(1 results)
Research Products
(23 results)