放射線低抗性がんにおける転写調節因子NF-κBの不活性化による放射線感受化機構
Project/Area Number |
13218066
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
宮越 順二 京都大学, 医学研究科, 助教授 (70121572)
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Project Period (FY) |
2001
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2001)
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Budget Amount *help |
¥3,900,000 (Direct Cost: ¥3,900,000)
Fiscal Year 2001: ¥3,900,000 (Direct Cost: ¥3,900,000)
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Keywords | 癌 / シグナル伝達 / Iκ-Bα / NF-κB / 発現制御 / 放射線 |
Research Abstract |
放射線抵抗性脳腫瘍細胞(MO54)にNF-κBの阻害蛋白であるIκB-α遺伝子を変異型(非リン酸化型)として導入し、セリン変異型(MO54-S8)、チロシン変異型(MO54-Y2)、および両変異型(MO54-SY4)のクローンを単離し、以下の知見を得た。 1.プロテオソーム阻害剤のN-acetyl-Leu-Leu-norleucinal(ALLN 50mg/ml)処理後、X線照射によって親株とMO54-Y2は放射線感受性が増大したが、MO54-S8とMO54-SY4は変化が認められなかった。 2.チロシンホスファターゼ阻害剤のpervanadate(100mM)処理後、X線照射によって親株の放射線感受性が増大したが、MO54-Y2ではほとんど変化が認められなかった。 3.pervanadate(100mM)処理により、親株のIκB-αは非リン酸型となった。さらに、親株とMO54-Y2をpervanadate(100 mM)処理後、X線照射し、核分画におけるNF-κB(p65/RelA)量は、親株では増加が認められたが、MO54-Y2では変化が認められなかった。 4.X線照射後1時間培養すると、親株において70〜53.5および49kDaのチロシンリン酸化タンパクの検出が認められたが、MO54-S8、MO54-Y2とMO54-SY4では認められなかった。 5.X線照射後PBSで6時間培養して検討したPLDR(Potentially Lethal Damage Repair)は親株では認められたが、MO54-S8、MO54-Y2とMO54-SY4では認められなかった。 6.X線照射後4時間培養を行うと、親株およびMO54-Y2においてp53の増加が認められたが、MO54-S8とMO54-SY4では変化が認められなかった。p53(^<15>Ser)については親株では著明な増加が認められられ、MO54-S8とMO54-Y2では少し増加したが、MO54-SY4では変化が認められなかった。
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Report
(1 results)
Research Products
(5 results)