おとり型核酸医薬と非ウイルスベクターの遺伝子導入法開発による新規がん治療戦略
Project/Area Number |
13218073
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
森下 竜一 大阪大学, 医学系研究科, 助教授 (40291439)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小谷 均 アンジェスMG(株), 副社長(研究職)
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Project Period (FY) |
2001
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2001)
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Budget Amount *help |
¥7,600,000 (Direct Cost: ¥7,600,000)
Fiscal Year 2001: ¥7,600,000 (Direct Cost: ¥7,600,000)
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Keywords | がん / 遺伝子治療 / デコイ / NFkB / HVJ |
Research Abstract |
我々は、転写抑制法としておとり型核酸医薬(デコイ)法を考案し、転写因子の直接制御を成熟個体で示してきたが、がん治療への応用は未だ十分でない。そこで、本研究ではデコイのがん治療への応用とそのストラテジーの開発を行う。また、デコイの臨床応用の上で必要不可欠な投与法の検討も行い、がん特異的な導入法の確立を目指す。その結果、 1)転写調節因子NFkBに対するデコイの静脈投与は、マウス細網肉腫M6036の静脈播種による肝転移を有意に抑制した。更に、MMCとの併用はMMCの副作用(骨髄抑制など)を増加させることなく、肝転移を抑制した。更に、血管新生抑制に焦点を絞り、マトリックス分解酵素阻害に最適なデコイの設計を行い、NFkBとetsのダブルデコイにより単独に比べ、MMP-1阻害作用が有意に増強できることを見出した。 2)プラスミドDNAをマイクロバブル(オプチゾン)に封入後、超音波照射により培養細胞及び生体局所において遺伝子導入効率が増強することを明らかにした。更に、がん抑制遺伝子p53を治療用遺伝子導入として同法で導入した結果、血管平滑筋細胞増強が抑制されることを明らかにした。また、本法は、核酸医薬の投与にも応用可能で、E2Fデコイの血管壁への導入を行った結果、マイクロバブルー超音波を用いることにより、血管平滑筋細胞の増殖を抑制できることも明らかになった。
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Report
(1 results)
Research Products
(7 results)