細胞移植療法におけるHLAテトラマーを用いた抗原特異的T細胞の解析とその応用
Project/Area Number |
13218105
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (C)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
|
Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
滝口 雅文 熊本大学, エイズ学研究センター, 教授 (00183450)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
冨山 宏子 熊本大学, エイズ学研究センター, 助手 (50301370)
|
Project Period (FY) |
2001
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2001)
|
Budget Amount *help |
¥6,800,000 (Direct Cost: ¥6,800,000)
Fiscal Year 2001: ¥6,800,000 (Direct Cost: ¥6,800,000)
|
Keywords | CD8T細胞 / 細胞傷害性T細胞 / サイトメガロウイルス / EBウイルス / 骨髄移植 / 細胞移入療法 / テトラマー |
Research Abstract |
HLA-A*0201,-A*0206,-A*1101抗原とこれらが提示するヒトサイトメガロウイルス(HCMV)及びEBウイルス(EBV)の細胞傷害性T細胞(CTL)エピトープペプチドを用いてテトラマーを作製し、これを用いてHCMV及びEBV特異的CD8T細胞を、フローサイトメトリーを用いて検出した。さらにこれらの特異的CD8T細胞上のCD28,CD45RAの発現を調べてその分化度を解析したところ、健康正常人では、EBV特異的CD8T細胞はCD28^+CD45RA^-のmemory T細胞が、HCMV特異的T細胞はCD28^-CD45RA^-のmemory/effector T細胞及びCD28^-CD45RA^+のeffector T細胞がほとんどを占めている事が明らかになった。これらのウイルス特異的CD8T細胞のほとんどは、ケモカインレセプターCCR5を発現しており、またCCR5のリガンドとなるケモカインによってCCR5^+CD8T細胞が遊走される事から、これらのケモカインがTh1の免疫反応に関与していると考えられた。さらにテトラマー陽性細胞をsortingし、エピトープペプチド刺激して培養することにより、その数を増大する事が可能となった。HCMV特異的CD8T細胞を使った骨髄移植後の細胞移入療法、さらにB細胞リンホーマや上咽頭ガンなど治療のためのEBV特異的CD8T細胞移入療法が、この方法を用いる事により可能である事が示唆された。今後培養条件をさらに検討する事により、臨床応用可能な抗原特異的CD8T細胞の培養法の確立を目指す。
|
Report
(1 results)
Research Products
(4 results)