Project/Area Number |
13218131
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | Kurume University |
Principal Investigator |
原田 守 久留米大学, 医学部, 講師 (50260716)
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Project Period (FY) |
2001
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2001)
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Budget Amount *help |
¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
Fiscal Year 2001: ¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
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Keywords | がん免疫 / 免疫療法 / 癌抗原 / CD4陽性T細胞 / ペプチド |
Research Abstract |
本研究では、CD4陽性ヘルパーT細胞に認識されるヒト癌細胞の癌抗原をコードする遺伝子を新たに単離することを、また、既知の癌抗原に関しては、クラスII分子に提示されCD4陽性T細胞に認識される新たな抗原ペプチドを同定することを試みた。その結果、卵巣癌患者の癌性腹水よりクラスII分子を恒常的に発現しているアロ腫瘍であるB細胞系・単球系白血病細胞を自己HLA-DRB1^*04051拘束性に認識するCD4陽性T細胞(SA-1)を確立した。このCD4陽性細胞は自己末梢リンパ球にも反応し自己反応性を有することが判明した。cDNAライブラリー発現クローニングを行なうために、HLA-DRA1^*0101,-DRB1^*04051を恒常的に発現した293T細胞(293T-DR0405)を確立し、また、細胞内にクラスII抗原プロセッシングに必要な分子(IiやHLA-DM)を発現させるためにCIITA cDNA準備しtransfectしたが、SA-1細胞はCIITAをtransfectしない293T-DR0405細胞にも反応した。また、クラスII分子を発現した上皮性癌細胞株を反応性確認のスクリーニングに用いることを目的に、CIITAを恒常的に発現した(内因性クラスII分子を発現することを意味する)上皮性癌の細胞株を作製した。また、クラスI癌抗原ペプチドUBE2V 43-51をワクチン投与され、このペプチドに対するIgG抗体が増強した患者の末梢リンパ球からHLA-DRB1^*0403拘束性にUBE2V 43-51ペプチドを認識するCD4陽性T細胞株を樹立した。この結果は、クラスIペプチドワクチン療法でのCTL誘導を伴わない抗腫瘍効果や、CD4陽性ヘルパーT細胞誘導を目的としたペプチドワクチン療法のプロトコールに示唆を与えるものと考えられる。
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