CD40リガンドを用いたヒト白血病に対する遺伝子治療の研究
Project/Area Number |
13218147
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | National Cancer Center Research Institute and Research Center for Innovative Oncology, National Cancer Center Hospital East |
Principal Investigator |
加藤 和則 国立がんセンター, 研究所・薬効試験部, 室長 (60233780)
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Project Period (FY) |
2001
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2001)
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Budget Amount *help |
¥6,700,000 (Direct Cost: ¥6,700,000)
Fiscal Year 2001: ¥6,700,000 (Direct Cost: ¥6,700,000)
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Keywords | CD40リガンド / 骨髄性白血病 / Bリンパ球性白血病 / 遺伝子治療 / レチノイン酸 / T細胞刺激補助分子 |
Research Abstract |
本研究では難治性のヒト白血病に対する新たな免疫療法「CD40リガンドを用いた遺伝子免疫療法」の基盤開発を目的とした。以前までの研究結果によりCD40陽性であるBリンパ球性白血病細胞(B-CLL,ALL,HCL)はCD40リガンド刺激に対して感受性が高く、容易にCD80,CD86等の補助刺激分子を発現誘導し自己T細胞を活性化する事実が報告され、これを基としたCD40リガンド遺伝子治療が開発されている。本年度、研究代表者はCD40陰性もしくは弱陽性の慢性骨髄性白血病(CML)、急性骨髄性白血病(AML)、前骨髄性白血病(APL)に対しても効率的にCD40リガンドを作用させることを目的として、分化誘導剤とCD40リガンドの相互作用による免疫反応増強効果を検討し細胞株を用いて示した急性前骨髄性白血病の分化誘導療法に用いられているレチノイン酸ATRA(all-trans retinoic acid)前処理が骨髄性白血病細胞上にCD40を発現させることを確認した。本年度は白血病患者由来の初代培養細胞を用いてこの作用を確認したところ細胞株を用いたときと同様に機能的な受容体CD40を発現誘導され、骨髄性白血病細胞はCD40リガンドによる刺激を受け、各種細胞表面抗原、特にT細胞認識に重要な補助刺激分子(CD54,CD80,CD83,CD86等)の発現が増加し、効率的に抗白血病T細胞を刺激することをT細胞増殖・サイトカイン(IFN-γ)産生から確認した。以上の結果は従来の分化誘導療法耐性白血病に対してもCD40リガンド遺伝子導入白血病療法が臨床の面でも応用できる可能性を示している。
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Report
(1 results)
Research Products
(4 results)