Research Abstract |
1.高解像度全方位画像センサの設計・製作 研究代表者が考案した双曲面ミラーを用いた全方位画像センサHyperOmni Visionのカメラ部にデジタルスチルカメラを使用し,高解像度全方位画像センサを製作した.この全方位画像センサは2,272×1,704画素の画像を取得することができ,直径1,500画素程度の全方位情報を得ることができる.これは従来の全方位NTSCカメラと比較して面積で約9倍の解像度が得られたことになる. 2.ネットワークにおける高解像度画像伝送方式の検討 ネットワークにおいて高解像度画像を伝送する手法を検討した.まず,ハイビジョン画像の伝送方式について検討したが,画像をリアルタイムで計算機に入力し続けることができなかった.次に,上記の高解像度全方位画像センサの画像伝送方式について検討した.この場合,1枚10秒程度の速度で高解像度画像を伝送することができた.今後,高速ネットワークを用いることにより,さらに伝送速度を上げることができると考える.また,NTSC画像のネットワーク伝送についても検討した.この場合は秒30枚で画像伝送することが可能であった.これは解像度の問題を除けばインタラクティブ画像提示という目的に対し十分な速度が出ていると考えられる. 3.全方位画像センサとネットワークを使ったインタラクティブ画像提示 高解像度全方位画像センサと高速ネットワークを使ったインタラクティブ画像提示へのステップとして,上記で可能になったNTSC画像のネットワーク伝送と従来の全方位画像センサを組み合わせて,高解像度ではないものの全方位画像センサとネットワークを使ったインタラクティブ画像提示システムを構築した。このシステムによりネットワークを通して遠隔地の画像を時間遅れなく見回すことが可能であることが確認できた.
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