発話、身振り、呼吸の個人内・個人間での協調を生態力学的に制約する情報に関する研究
Project/Area Number |
13224095
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Science and Engineering
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Research Institution | National Institute of Informatics |
Principal Investigator |
古山 宣洋 国立情報学研究所, 情報学基礎研究系, 助教授 (20333544)
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Project Period (FY) |
2001
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2001)
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Keywords | 発話 / 身振り / 呼吸 / 協調 / 生態力学 / ベルンシュタイン問題 / 個人内(協調) / 個人間(協調) |
Research Abstract |
本研究は、発話と身振りというマルチモーダルな身体運動の、個人内及び個人間における協調を可能にする機構を、生態力学という観点から明らかにすることを課題としている。本研究の初年度にあたる平成13年度(11月〜3月)は、主として個人内及び個人間での発話、身振り、呼吸運動相互の協調データを集録・整理・解析するための設備を導入し、三次元動作解析装置や呼吸運動測定装置等から成る実験システム、及びLabView(National Instruments社)をベースとした解析システムを構築することに充てられた。また、このようなシステムが整えられるまでの期間に、限られてはいるが利用可能な機材を用いて予備的なデータの集録を開始した。現在のところ、顎の大きな動きを含む/ba/という音声の発声と、日常的な状況で身振りとして十分使用され得る右手首の伸展・屈曲運動との協調に関して、協調の相対位相モードと振動周波数といった制御パラメータが、協調の安定性と変動性といった巨視的状態を示す秩序パラメータにどのように関わるかを検討する第一実験を実施し、そのデータの整理と解析を行っているところである。また、これと平行して顎の大きな動きを含まない/a/という音声の発声と、第一実験と同様の右手首の伸展・屈曲運動との協調に関する第二実験の計画も立てている。平成13年度の研究成果は、平成14年6月に米国テキサス大学オースティン校で開催される国際身振り学会主催の第一回会議(First Congress of the International Society for Gesture Studies, University of Texas at Austin)、及び平成14年9月に広島大学で開催される日本心理学会第66回大会で発表する予定であり、また、国際身振り学会が発行する専門誌Gestureその他にも投稿する予定である。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)