ファージディスプレイライブラリーを用いた感染防御と免疫制御法の開発
Project/Area Number |
13226105
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
杉村 和久 鹿児島大学, 工学部, 教授 (80127240)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
橋口 周平 鹿児島大学, 工学部, 助手 (40295275)
中島 敏博 (財)化学及血清療法研究所, 上級研究員
伊東 祐二 鹿児島大学, 工学部, 助教授 (60223195)
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Project Period (FY) |
2001
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2001)
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Keywords | IL-6 / MCP-1 / ペプチドミミック / ヒト抗体 / ファージライブラリー / scFv / 感染防御 / 免疫制御 |
Research Abstract |
私どもが考案した手法(Nature biotech. 16:267-270,1998)により、Monocyte chemoattractant protein-1(MCP-1)に特異的かつ阻害活性を示すモノクロナル抗体を用い、peptide-display fd phage libraryを探査し、G25とC27と名付けたMCP-1 peptide mimic motifを明らかにした。これらのモチーフのMCP-1に対する阻害活性は合成ペプチドにより確認された。これらのモチーフには2つのシステインが含まれているが、これをセリンに置換するとその阻害活性が消失することより、ジスルフィド結合の形成が阻害活性には重要であることが明かとなった。 また本年度は、IL-6シグナルの阻害活性を有する分子の設計を試みた。Peptide libraryから#37と名付けたIL-6活性を阻害するpeptide motifが見い出した。#37はヒトのIL-6レセプターを有するKT-3細胞株のIL-6依存性に増殖を阻害するが、マウスのIL-6レセプターを有するMH60細胞株の増殖は阻害しないという興味深い活性を示すことを明らかにした。 更に、ヒト抗体(scFv)を提示するファージライブラリーを用いる研究手法によるインヒビターを開発を開始した。この目的のために私どもは20名のヒト健常人の末梢血リンパ球を用いて、大規模な抗体ライブラリーを4種類(VとV、VとV、VとV、VとV作製した。このライブラリーは国際的にも優れて大規模なヒト抗体ライブラリーである。これを用いて、肥満細胞からのヒスタミンの放出を阻害するFc RI特異的scFvの単離、およびIL-6に依存して増殖するヒトKT-3細胞の増殖を阻害するIL-6特異的scFvの単離に成功した。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)
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[Publications] M.Kawamura, T.Naito, M.Ueno, T.Akagi, K.Hiraishi, I.Takai, M.Makino, T.Serizawa, K.Sugimura, M.Akashi, M.Baba: "Induction of mucosal IgA following intravaginal administration of inactivated HIV-1-capturing nanospheres in mice"J. Med. Virol.. 66. 291-298 (2002)
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