HIV感染時のNF-κB・Tatトランスクリプトームおよび宿主遺伝子発現の解析
Project/Area Number |
13226109
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
手塚 俊文 名古屋市立大学, 医学部, 助教授 (70322360)
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Project Period (FY) |
2001
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2001)
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Keywords | エイズ / HIV / 宿主因子 / 転写因子NF-κB / 感染症 / 転写 / 蛋白間相互作用 / Tat |
Research Abstract |
HIVプロウイルスからの遺伝子発現は、主に宿主細胞の転写活性化因子NF-κBとウイルスのコードするTatによって段階的に制御されている。本研究では、 (1)HIV転写・複製に主要な役割を果たす宿主因子NF-κBおよびHIV由来因子Tatと相互作用する宿主因子の同定とその機能解析を行う。(2)NF-κB活性化あるいはTat発現細胞での宿主細胞遺伝子発現プロフィールの変化の解析を行い、それらの遺伝子発現の変化が宿主病態に与える影響を検討する。我々は、NF-κBのp65サブユニット(RelA)と相互作用する因子、RelA associated inhibitor(RAI),Groucho family genes(Grg)などを同定してきた。RAI、GrgはNF-κBのp65サブユニットに結合しその転写活性を抑制する。本年度の成果として、我々は酵母two-hybrid法によりp65と相互作用する因子TLS/FUSを同定した。TLS/FUSはNF-κBのコアクティベーターとして働き、p65と結合することによりその転写活性を増強させることを見出した。さらに、我々はRNA helicaseA(RHA)がNF-κBのp65サブユニットに結合することを見出した。RHAはp65,TNF-α,NIK(NF-κB inducing kinase)によるNF-κB依存性遺伝子の発現を増強した。一方、RHAのATP結合ドメインに変異を導入したdominant negative RHA(RHAmt)を遺伝子導入するとp65,TNF-α,NIKによるNF-κB依存性レポーターの発現が抑制された。また、RHAmtはp65によるHIV-LTRの活性化を抑制した。これらの結果より、RHAもNF-κBのコアクティベーターとして働き、HIVの転写に関わる可能性が示唆された。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)