プロテアゾーム活性因子PA28αおよびγ(Ki抗原)に対する自己抗体と臨床的意義
Project/Area Number |
13670474
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
内科学一般
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
竹内 健 順天堂大, 医学部, 講師 (20281355)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高崎 芳成 順天堂大学, 医学部, 助教授 (80154772)
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Project Period (FY) |
2001 – 2003
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
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Budget Amount *help |
¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
Fiscal Year 2002: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2001: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 抗核抗体 / 自己抗体 / 全身性エリテマトーデス |
Research Abstract |
抗Ki抗体の反応様式を検討する目的で、Ki抗原の全長、N末およびC末断片を作成し、ウェスタンブロッティングにより反応性を検討した。その結果、患者血清は多様な反応洋式を示し、Ki抗原上には複数のエピトープが存在することが示唆された。N末81アミノ酸(a.a.)よりなる断片と反応した血清は他の全ての断片とも反応した。また、C末断端との反応ではa.a.82-254とa.a.186-254でその陽性率に差がみられなかったことより、主要なエピトープはC末69アミノ酸に存在すると考えられた。さらに、一部の血清ではKi抗原上のSV40 NLSと相同性を有する部位を抗原認識に必要とすることが明らかとなった。以上の結果より、反応した抗Ki抗体陽性60血清を以下の4群に分類し臨床像の検討を試みた。1)Ki抗原の全長とのみ反応した群、2)C末69a.a.と反応した群、3)N末81a.a.を含む全ての断端と反応した群、4)SV40 NLSと相同性を有するアミノ酸81-92を抗原認識に必要とした群。これらの反応性と疾患を比較したところ、原発性シェーグレン症候群(P-SS)の半数が全長を有するKi抗原とのみ反応した。C末69a.a.と反応している群ではSSを伴わない全身性エリテマトーデス(SLE)が高率であった。全ての断端と反応した群では、SSを伴うSLEが高率であったなど、本抗体の反応様式と疾患特異性との間に相関があることが示唆された。また、a.a.81-92を抗原認識に必要とした群は、全例SSを伴わないSLEであった。これらの反応様式と臨床症状との関連を検討したところ、N末およびC末断端両者に対する抗体を有する症例では他の群に比し、抗SS-A抗体の陽性率が低率であるにもかかわらず、乾燥症状の出現が有意に高率であることが確認された。以上より抗Ki抗体陽性例における乾燥症状の出現は、抗SS-A抗体とは独立して出現することが示唆された。
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Report
(1 results)
Research Products
(7 results)