原因不明不育症婦人におけるX染色体不活化の「偏り」に関する疫学的研究
Project/Area Number |
13671689
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
Obstetrics and gynecology
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
上原 茂樹 東北大, 医学(系)研究科(研究院), 助教授 (10168651)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤森 敬也 福島県立医科大学, 講師 (80285030)
平原 史樹 横浜市立大学, 医学部, 教授 (30201734)
那谷 雅之 東北大学, 大学院・医学系研究科, 助教授 (70241627)
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Project Period (FY) |
2001 – 2002
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
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Budget Amount *help |
¥3,200,000 (Direct Cost: ¥3,200,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
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Keywords | 習慣流産 / X染色体異常 / アンドロゲン受容体遺伝子 |
Research Abstract |
流産が多発する家系でX染色体不活化に「偏り」を有する頻度が高いという報告を基に、原因不明不育症患者群におけるX染色体不活化状態を調べて対照群と比較し、X染色体不活化の「偏り」が原因不明不育症発症に関与するかどうかを検討した。本研究の対象は、X染色体不活化状態を原因不明不育症患者群62名、対照群(流産既往のない経産婦群62名、未妊娠婦人群71名)とした。研究方法は、対象より採取した末梢血よりゲノムDNAを抽出し検体とし、まず各検体についてアンドロゲン受容体遺伝子エクソン1のCAG繰り返し配列多型を調べ、ヘテロであるものを選別した。X染色体不活化解析は、ヘテロ検体をbisulfite処理し、CAG繰り返し配列多型部分を含む領域について不活化アレル用プライマー対(M-PCR)および活性化アレル用プライマー対(U-PCR)で各々PCR増幅し、その産物を電気泳動後GeneScan解析する方法とした。ヘテロ検体は原因不明不育症患者群で42名、経産婦群で36名、未妊娠群で47名が得られた。そのうち、X染色体不活化に「偏り」が存在した婦人は、原因不明不育症群で7名(16.7%)、経産婦群で2名(5.6%)、未妊娠群で0名であった。さらに、「偏り」がみられた原因不明不育症患者7名中4名においてはM-PCRとU-PCRでサイズの異なる単一ピークのみが検出された。これにより原因不明不育症患者群では対照群より「偏り」頻度が高率であり、単一ピークパターンの出現については有意差をみた。「偏り」は微細X染色体構造異常や不活化関連遺伝子異常で惹起されることから、本研究の結果より、原因不明不育症患者ではX染色体に関連した遺伝学的要因により流産を反復している者が存在することが推測された。 本研究で得られた対照群のX染色体不活化パターンを利用し、さらに解析数を増やして、一般婦人集団における「偏り」頻度の検討を現在進行させている。
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Report
(1 results)
Research Products
(5 results)