Project/Area Number |
13710174
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Educaion
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Research Institution | Sugiyama Jogakuen University |
Principal Investigator |
山田 真紀 椙山女学園大学, 人間関係学部, 講師 (30329643)
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Project Period (FY) |
2001 – 2002
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 2002: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
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Keywords | 教師 / 関係性 / フィールドワーク / ネットワーク / 小学生 / 中学校 / コミュニケーション / 同僚性 / 小中学校 / 心の教室相談員 |
Research Abstract |
≪本研究の目的≫ 本研究は教師がどのように情報をやりとりしているのかのネットワークに注目して、教師の関係性に実証的に接近することを目的とする。 ≪平成14年度の研究成果≫ 1.データ分析 フィールドワークで収集したデータを以下の3つの観点から分析した。第1に「人物中心分析」。1人の教師が出勤から退勤までの一日において「いつ」「誰と」「どこで」「どのような情報を交換したのか」というデータを収集し、その教師がどのようなネットワークを自分の周りに取り結んでいるのかを明らかにする。第2に「ケース中心分析」。ある情報がどのような伝達経路を通じて人々に共有されるようになるのか、そしてそれはどのように定義され処理されるのかを明らかにする。第3に「場面中心分析」。ある特定の場、例えば職員室や会議室においてどのような情報がどのように伝達・処理されているのかを明らかにする。 ここではそれぞれの詳細な知見を示すことはできないが、データ分析を通して教師の情報ネットワークに注目する有効性を示すことができた。すなわち、従来は、教師集団を管理職集団・組合集団・性別集団のように実態のあるものとして捉えてきたが、教師は学校において複数の役割を担っており、多様な他者・集団と横断的に接している。教師の情報ネットワークに注目することにより、ひとりの教師を取り巻いている複雑な関係性を、多様なディメンジョンから解き明かすことができる。そして教師がどのような教育実践・学校運営活動をするかを、教師の属性や個人的資質から説明するのではなく、教師がどのような状況に置かれているかという文脈から説明することも可能になるということである。 2.研究成果の公表 本研究の成果は、藤田英典教授(ICU大学)とともに編集している『教育実践のエスノグラフィ(仮題)』に収められる予定である。
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