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韓国における系譜知識伝達のIT化の影響に関する社会人類学的研究

Research Project

Project/Area Number 13710187
Research Category

Grant-in-Aid for Young Scientists (B)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field 文化人類学(含民族学・民俗学)
Research InstitutionSenshu University

Principal Investigator

仲川 裕里  専修大学, 経済学部, 助教授 (10311250)

Project Period (FY) 2001 – 2002
Project Status Completed (Fiscal Year 2002)
Budget Amount *help
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 2002: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Keywords韓国 / 族識 / CD-ROM / インターネット / 系譜知識 / IT化 / デジタル化 / 社会人類学 / 族譜 / CD-ROM製作 / 宗親会
Research Abstract

世界でも最もIT化の進んでいる国のひとつである韓国ではあらゆる側面で情報のデジタル化が進んでいる。本研究では、その中でも特に族譜のデジタル化に焦点をあて、それが現在どの程度進行しているか、また、このような系譜知識伝達のデジタル化がどのように韓国社会に影響を与えるかを社会人類学的に分析することを試みた。
族譜のデジタル化には、族譜のCD-ROMを作成する「CD-ROM族譜」とインターネットのホームページ上で族譜を公開する「インターネット族譜」の2種類がある。
韓国では1997年に初めて「CD-ROM族譜」が作られた。その後、IT化の進展に伴い、急速に「CD-ROM族譜」が広まることが予想されたが、実際には予想されたほど多くの氏族が族譜のCD-ROM化を進めているわけではなく、現在でもその割合は全体の5〜7パーセント程度ではないかといわれている。また、族譜のCD-ROM化といっても既存の族譜をCDにするわけではなく、新しく族譜を発刊する際に、これまでと同様に本の体裁をとる族譜を作成した上でのオプションとしてCD-ROMを作るのが一般的である。
CD-ROMを作るか作らないかの決定をくだすのは、族譜編纂に携わる、概してコンピュータに関する知識のあまりない70代以上の高齢層であり、こうした人々が族譜をCD-ROMにすることにあまり興味を示さないのが、族譜のCD-ROM化が予想されたほど進んでいない要因であると考えられる。族譜のCD-ROM化を進めている氏族の場合、初めて族譜のCD-ROM化に踏み切った白川趙氏をはじめとして、宗親会の中の高齢層がイニシアチヴをとっているケースが多い。
一方、「インターネット族譜」はかなり多くの氏族が作成しているが、これはホームページの管理者を任されるのが、コンピュータ技術に長け、系譜にも興味をもっている若い世代の成員であるからだと思われる。
しかし、今後、高齢者で占められる族譜編纂委員の中にコンピュータに熟達した世代が占める割合が増えていくにしたがって族譜のCD-ROM化も進んでいくことが予想される。

Report

(2 results)
  • 2002 Annual Research Report
  • 2001 Annual Research Report

URL: 

Published: 2001-04-01   Modified: 2016-04-21  

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