Project/Area Number |
13730011
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
経済理論
|
Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
上東 貴志 神戸大学, 経済経営研究所, 助教授 (30324908)
|
Project Period (FY) |
2001 – 2002
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
|
Budget Amount *help |
¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
Fiscal Year 2002: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
|
Keywords | フーリエ / 波動分解 / 耐久消費財 / 複雑系 |
Research Abstract |
本研究の究極的な目的は、景気変動や政策導入後の経済変動を正確に予測できるようなモデルを構築することであった。これはあくまで究極的な目的であり、二年間という短い期間で達成できるものではない。現実問題としては、その様なモデルを構築すること自体が不可能に近いと考えられる。しかし、本研究で発展させる波動分解の理論を用いれば、それも近い将来実現する可能性がある。究極的な目的に向けて、科学研究費交付期間内に達成されるべき目的は二つあった。第一の目的は、実際の経済でどのような複雑なダイナミックスが観測されても、そのダイナミックスを説明できる動的最適化と一般均衡に基づいた経済モデルが存在することを明らかにすることであった。第二の目的は、モデルの景気予測への応用である。波動分解に基づいたモデルを用いた景気予測と既存の予測方法とを比較し、前者が予測力の面で優れていることを明らかにすることであった。 今年度は、どのような複雑なダイナミックスでも波動分解によって説明することができる、すなわち、どのような複雑なダイナミックスに対しても、それを説明できる動的最適化と一般均衡に基づいた経済モデルが存在するという理論的結果を示した論文を完成させた。 さらに、モデルの景気変動の予測への応用に向けて数値的な手法を開発した。その手法に基づいたコンピュータ・プログラムを作成し、実験的な景気変動の予測を行なった。シミュレーションに基づいた論文は現在執筆中である。
|