Research Project
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
固体地球がカップルする大気の自由振動を検出するため、14年度7月から10月にかけて乗鞍山コロナ観測所で連続微気圧観測を行った。目的とする周期270秒230秒付近に明瞭なスペクトルのピールは認められなかった。連続観測から判明したことは、1)高山においても低地と同様な気圧変動パワースペクトルが観測されそのパワーは低地とほぼ等しい。2)高山ではしばしば周期300秒以上の振動的な圧力変動が20分〜30分継続する。2)については高山特有の現象であるか、または乗鞍山に特有な現象であるのか不明であるが、観測された周期から大気中の慣性動波だと考えられる。今回の観測は高地における1点での連続データしか解析できなかったため、振動的な波動以外の圧力変動の空間スケールやその移動を調べることができなかった。