交差分子線速度分解ペニング電子分光法による電子構造と立体反応ダイナミクスの研究
Project/Area Number |
13740319
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Physical chemistry
|
Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
岸本 直樹 東北大学, 大学院・理学研究科, 助手 (60302080)
|
Project Period (FY) |
2001 – 2002
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
|
Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 2002: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
|
Keywords | ペニングイオン化 / 衝突エネルギー / 電子分光 / 分子軌道 / 相互作用ポテンシャル / 反応素過程 / 電子構造 |
Research Abstract |
1.高感度速度分解ペニングイオン化電子分光法 磁気ボトル効果と阻止電場型電子エネルギー分析器を用いた計測法により、従来の同心半球型電子エネルギー分析器と衝突セルを用いた計測法よりも1000倍高感度の2次元ペニングイオン化電子分光法を確立し、超音速分子線-励起原子線の交差分子線の(衝突エネルギー/電子運動エネルギー分解)2次元計測を行った。その結果、部分イオン化断面積の衝突エネルギー依存性が従来法とは違った傾向を示したため、超音速分子線中での反応過程の詳細な検討に入ることが可能になった。 2.分子と励起原子の立体反応ダイナミクス 分子と励起原子のイオン化反応における(衝突エネルギー/電子運動エネルギー分解)2次元計測結果と理論計算結果を比較して、反応系の相互作用ポテンシャルの異方性と妥当性について検討することが出来た。特に、励起原子と類似性の知られているアルカリ金属原子を用いた分子軌道計算結果を補正する手法の確立により、超励起状態のポテンシャル面を検討した。 3.有機分子の軌道反応性と電子構造 分子内にハロゲン原子をもつ分子の軌道の反応性を、置換基どうしの分子内相互作用やバンドのスピン-軌道分裂と関連づけて検討した。また、(衝突エネルギー/電子運動エネルギー分解)2次元計測結果にもとづいて、DABCOなどの化合物でスルーボンド/スルースペース相互作用による分子内軌道相互作用と電子構造を検討した。
|
Report
(2 results)
Research Products
(10 results)