Project/Area Number |
13740421
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
分離・精製・検出法
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Research Institution | Toyohashi University of Technology |
Principal Investigator |
齊戸 美弘 豊橋技術科学大学, 工学部, 助手 (00303701)
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Project Period (FY) |
2001 – 2002
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 2002: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
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Keywords | 超高強度合成繊維 / ファイバーインチューブ / 固相抽出 / 固相マイクロ抽出 / 試料前処理 / 微量分離分析 / 環境分析 / 分析装置のマイクロ化 |
Research Abstract |
本研究では、化学構造既知の超高強度合成繊維を用いたファイバーインチューブ固相マイクロ抽出法による複雑系試料の無溶媒試料前処理(前濃縮・分析妨害物質の除去等)について研究するとともに、この新規前処理法と各種マイクロカラム液相クロマトグラフィー(LC・CEC等)との効率的な結合システムを構築した。 具体的には、複雑系試料から分析物質の前処理を行うファイバーインチューブ固相マイクロ抽出部と化学結合型固定相を用いて分離を行うクロマトグラフィー部をオンラインで結合した同時前処理・分離システムを開発し、基本的な抽出条件や分離条件等について検討するとともに、繊維の化学構造とその選択性の関係についても研究を行った。 本年度(平成14年度)の研究成果を大別すると以下の通りである。 1 無溶媒前処理システムの開発 システム内に切り換えバルブを新たに組み込み、脱着溶媒を必要としない抽出システムを開発した。具体的にはファイバーインチューブ固相マイクロ抽出部そのものをマイクロ化し、マイクロインジェクター内のローター部分に組み込んだシステムを開発した。これにより、移動相による脱着が可能となり、前処理の溶媒使用はゼロとすることが可能となった。 2 ファイバーインチューブ固相マイクロ抽出/LCシステムによる実試料の分析 実際の環境試料の分析を行うとともに、このシステムのさらなる応用例についても検索した。具体的には、環境試料ならびに生体試料の分離分析など、妨害物質除去のために複雑かつ長時間の前処理が必要な複雑系試料に対する応用例も実証した。 3 ファイバーインチューブ固相マイクロ抽出/CECへの応用 更に内径の小さいカラム(0.2mm以下)を用い、試料前処理方法としてファイバーインチューブ固相マイクロ抽出法を利用した微量薬物等のCEC分離分析についても検討した。 上記の研究成果は国際会議等で発表するとともに、添付のとおり学術論文・著書として報告した。
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