Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 2002: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
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Research Abstract |
本研究は,近年研究開発が活発に行われている土壊・地下水汚染対策において課題とされている浄化効果の信頼性の評価,および効率的な浄化設計手法の確立を目的として,(1)地盤の不均質性が浄化効果に与える影響および浄化対策工の長期安定性の検討,(2)リスク評価に基づく地盤汚染対策効果の定量的評価,といった観点から検討を行うものである。今年度に得られた成果は以下の通りである。 (1)土壌・地下水汚染対策の長期安定性の評価 我が国で最も多用される地盤汚染対策工法のひとつである重金属汚染土のセメント系固化材を用いた固化・不溶化処理を対象として,長期的な固化・不溶効果の安定性を室内試験に基づいて評価を行った。特に乾湿繰り返し,および長期水浸による処理土の中性化が重金属の溶出挙動に与える影響について,処理土の酸緩衝能力や重金属の存在化学形態といった化学的要因の観点から詳細に検討を行った。さらにその結果に基づいて,長期的な溶出挙動を適切に評価できる溶出試験やその評価方法について議論を行った。 (2)環境リスク評価に基づく地盤汚染対策の評価 実際の土壌汚染サイトを対象として環境リスク評価手法を導入し,封じ込め施設の設置による環境リスクの低減効果を評価した。数値解析結果、および現場モニタリング結果に基づいて対策工の設置による人体健康リスクの低減量を算出し、対策工の妥当性を定量的に示すとともに、使用パラメータの不確定性を解決することを目的として,主に文献調査等に基づいて適切なパラメータ評価方法のレビューを行った。
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