都市域における熱とCO2環境緩和をめざした保水性建材による緑化の試み
Project/Area Number |
13750483
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
水工水理学
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Research Institution | Saitama University |
Principal Investigator |
藤野 毅 埼玉大学, 大学院・理工学研究科, 講師 (70282431)
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Project Period (FY) |
2001 – 2002
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
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Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 2002: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
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Keywords | 保水性道路 / 都市ヒートアイランド / 熱収支 / 都市キャニオン / 日陰 / 都市緑化 / 保水性建材 / 多孔質セラミック / 潮解・吸湿 |
Research Abstract |
保水性建材の実用化自的の1つに保水性道路がある。今年度は、緑化実験と並行して、東京都土木研究所が実際に試験施工を行った都内5箇所の道路について、保水性道路と通常道路の表面温度と地上気温の観測結果を解析し、保水性建材の実際の利用が都市域の熱環緩和に寄与しているのかを検証した。 解析の対象とした都道は南北方向に沿っており、車道全面を保水性舗装とし、それが200mにわたって施工されている。東西には高いビルが建っているため日中日陰が形成される。しかし、都心の道路の多くはこのような状況にあり、対象区間は典型的なモデル地区と言える。時期は2002年8月5日〜8日を選んだ。4日の午後10時から12時にかけて32mmもの集中的な降雨があり、その後、晴れまたは快晴の天気が続いた。保水性舗装は通常舗装に比べて、表面温度は最大5〜7℃、路面上の気温は最大1℃低い値を示した。日向の実験とは異なり、日陰であるため温度差が生じたのは日中の数時間であるが、水分の保持効果は4日間程度持続した。次に、保水性道路と通常道路上高さ1.5mと3.0mに設置した多数の気温と湿度の観測データを解析し、温位と混合比の勾配を見積もると、両者の傾向は全く逆であり、それぞれの道路上の微気侯は全く独立して形成されていることがわかった。バルク法と傾度法から顕熱輸送量と潜熱輸送量を見積もった結果、両者はおよそ同じ規模であり、もともと日陰であるため通常舗装においても顕熱輸送量は少ないが、保水性舗装は表面温度と気温の差が数℃に留まりさらに少ない値であった。よって、百葉箱高さにおいては地表面状態の影響を強く受けることから、特に高いビルに囲われたところでの気温緩和効果は0.5から1℃生ずる。ただし、有意な差はこのレベルまでである。 一方、こうした材料の緑化の可能性について、別途、日本芝と西洋芝の種を植えて生育状況を調べた。もともと多量の水分補給が必要であるため、生育は可能であるが、実用化にはコストが高くつくという問題が生ずる。また、在来種である日本芝の利用が生態的観点からより好ましいが、冬季に枯れるという欠点がある。よって、実験では生育可能であることを実証したが、実用化は難しい。このことは他の植物を考えても同様な結論になる。
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Report
(2 results)
Research Products
(12 results)