防災投資実績の分析に基づく災害・事故に対する人間のリスク認知特性の計測
Project/Area Number |
13750507
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
交通工学・国土計画
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Research Institution | National Institute for Land and Infrastructure Management (2002) The University of Tokyo (2001) |
Principal Investigator |
柴崎 隆一 国土交通省, 国土技術政策総合研究所・港湾研究部・港湾システム研究室, 研究官 (50323514)
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Project Period (FY) |
2001 – 2002
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
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Budget Amount *help |
¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
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Keywords | リスク評価 / 防災施設整備 / 防災投資評価 / 地震リスク / 交通事故リスク / 斜面災害リスク / 洪水リスク / 保険 / リスク認知 / 耐震投資 / 道路高架橋 / 交通安全施設 |
Research Abstract |
14年度の研究成果 ◎各種の災害・事故リスクに対する防災投資の実績による意思決定者のリスク評価特性の具体的な計測[2] (1)洪水リスクに対する治水投資 全国の一級河川における治水経済調査報告書から計画安全度ごとの被害軽減額や費用に関するデータを収集し,現状の計画安全度が,当該治水施設の整備による社会的な効果が最大となるように決定されているとの仮定のもとに,計画者による洪水リスクの生起頻度や被害額に関する主観的な評価関数を推定した。その結果,現状の計画安全度が,計画者の評価する社会的効果が最大となるように決定されているとの仮定に基づけば,計画安全度の決定においては,洪水リスクの生起頻度は,実際の生起頻度よりもおおよそ3,4倍大きく評価され,また,被害額は数兆のオーダーの場合には実際の被害よりも2,3倍大きく評価されていることがわかった。 (2)斜面災害リスクに対する対策投資 降雨による斜面災害防止の目的で鉄道事業者が行った防災投資実績をもとに,鉄道事業者が斜面災害リスクをどのように評価してきたのかという,「斜面災害リスクに対する鉄道事業者のリスク評価特性」を計測した。その結果,実際の年間出現頻度が0.6件以下という斜面災害リスクにおいては,鉄道事業者は出現頻度を実際の出現頻度より若干小さく見積もっていることがわかった。また,最大で100億円程度ある(間接)被害ついては,実際の被害額を3倍以上大きく見積もっていることがわかった。
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Report
(2 results)
Research Products
(4 results)