Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 2002: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
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Research Abstract |
1.繊維混入コンクリート供試体を用いた基礎データの収集 靱性の高い鋼繊維補強コンクリートを対象に実験を行い,その試験方法の確認とAEカウント数からひび割れの進展状況に関する基礎データを収集した。また,新たな材料としてコンクリート用として開発されたナイロン繊維に着目し,同様な実験を行った。ナイロン繊維は通常の繊維材料に比べて比較的少量(0.04〜0.1vol%程度)混入することによって靭性が向上することを確認した。材料特性の観点からナイロン繊維のコンクリート用材料としての可能性を明らかにするためには曲げ靭性の評価を的確に行うことは重要な課題の1つである。しかしながら,本研究ではナイロン繊維は繊維補強コンクリートに位置付けしていないため,従来の評価方法がそのまま適用できず,独自の試験方法および評価方法の確立が必要であると思われる。そこで,鋼繊維補強コンクリートと同様な試験方法でAEカウントができるかどうか確認を行い,ひび割れ進展に関する基礎データを収集した。 2.コンクリート供試体を用いた実験 本実験では乾燥収縮ひび割れ供試体を用いたAE波形の基礎データを得ることを目的としている。昨年度,拘束率を一定値に保持でき,かつ,応力を直接測定できる新しいひび割れ装置を試作し,装置の性能について確認を行った。そこで,本年度では,開発したひび割れ装置を用いて乾燥収縮ひび割れ試験を行い,乾燥を受けるコンクリートのひび割れ特性に及ぼす調合の影響を明らかにするとともに,切り欠きを有した供試体をもちいて,乾燥収縮ひび割れ試験を行い,切り欠き部分にAEセンサを取り付け,AEカウント数の測定を行い,ひび割れ進展に関する基礎データの収集を行った。
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