Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 2002: ¥400,000 (Direct Cost: ¥400,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
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Research Abstract |
今年度の研究では,宮城工業高等専門学校内に新設された木造小型平屋の試験住戸並びにRC造教室棟の教室部分を対象に,昨年度までの実験で用いていた測定システムをベースとして測定を繰り返して行っている.更に,昨年までの測定結果も合わせ,それらを基に,(1)実在住宅・RC造建物の教室空間を対象に,直流加圧法と交流加圧法の測定を行い,両者の結果を比較することにより,実在建物の気密性能測定に交流加圧法を用いる場合の精度について検討,(2)旧小型住宅での測定結果を基に,測定中の室内外差圧,外部風速,室内外温度差が測定される隙間量に与える影響について検討,(3)新小型住宅での直流加圧法と交流加圧法の測定結果を基に,気密性能の長期的な経時変化について検討,(4)数値計算及び旧小型住宅での測定結果を基に,新たに提案した気密性能の算定方法と従来の方法の結果を比較することにより精度について検討,等を行っている. 以上の結果,(1)実在建物の気密性能測定に交流加圧法が適用できること,(2)内外差圧,外部風速,内外温度差と隙間量の間に相関性が認められたこと,(3)半年間の測定では建物の気密性能に大きな経時変化は認められなかったこと(4)新たに提案した気密性能の算出方法により,各種パラメータが十分な精度で求められること,等の知見が得られ,交流加圧法に基づく測定システム・隙間量の算定方法を確立する上で重要となる,基礎的なデータを蓄積することができたといえる.
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