タイにおける地域環境に適応した住戸計画に関する研究
Project/Area Number |
13750569
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Town planning/Architectural planning
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
田中 麻里 群馬大学, 教育学部, 助教授 (10302449)
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Project Period (FY) |
2001 – 2002
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 2002: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | タイ / 住宅 / 広間空間 / テラス / 地域性 / 居間空間 |
Research Abstract |
タイ住居に関する文献調査および農村調査から、タイ住居においては住戸のなかで最も広い面積をしめ、多目的に利用される広間空間の地域性について明らかにした。この広間空間は文献によると北部ではテーン、東北部ではコエィと呼ばれるが、近年では特に決まった名称をもたずそこで展開される様々な生活行為によって説明される。この広間空間は中部では半屋外のテラス空間として設けられる場合もみられる。この空間は住戸内外をつなぎ日常最も頻繁に使用されるが、僧侶を呼ぶ儀式の場として非常に重要な空間となっている。タイでは仏教信仰に基づく儀礼時には複数の僧侶を自宅へ招いて儀式を執り行う。とくに結婚式などの場合には幸運な数字と認識されている9人の僧侶が招かれることも少なくなく、壁を背にして仏像を奉る棚と全僧侶が座る場所を確保する必要がある。儀礼を行うために1柱間を2.5m前後とする、1柱間×2柱間、もしくは2柱間×3柱間で間仕切りのない広間が確保されているを明らかにした。この空間は居間的空間というよりも儀礼空間としての役割が大きいため、特定の用途に限定されない室名称として広間空間と表現することが適切と考えた。この広間空間は、農村や都市を問わず住宅に共通してみられ、湿潤熱帯という自然環境、仏教信仰が深く日常生活に浸透しているタイの社会環境に適応した住空間であることを明らかにした。 伝統的住居の空間構成を反映して設計された集合住宅においても、複数住戸の共用空間として計画されたテラスが広間空間として有効に活用されてきたことを実地調査より明らかにした。高密度な都市型集合住宅の計画を考えるにあたって、タイでの生活様式に適応した広間空間をどのように計画するかは、住戸計画を考えるうえで非常に重要な要素となることについて明確に示した。
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Report
(2 results)
Research Products
(7 results)