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酵母の脂肪酸不飽和化酵素の構造特性とその生成物質の作用機構の解明

Research Project

Project/Area Number 13760061
Research Category

Grant-in-Aid for Young Scientists (B)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field 応用微生物学・応用生物化学
Research InstitutionTokyo Institute of Technology

Principal Investigator

梶原 将  東京工業大学, 大学院・生命理工学研究科, 助教授 (10272668)

Project Period (FY) 2001 – 2002
Project Status Completed (Fiscal Year 2002)
Budget Amount *help
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 2002: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Keywords酵母 / 脂肪酸 / 基質特異性 / エタノール耐性
Research Abstract

昨年度の研究では、S.cerevisiaeのOLE1蛋白質で認められるC16:0に対する基質優先性が105番目から257番目のアミノ酸残基の間の領域に依存していることが分かった。そこで、本年度はこの領域を再度細分化したキメラ酵素遺伝子を作製して、基質優先性に関与するアミノ酸残基を特定することを試みた。その結果、105-257領域を細分化したキメラ酵素遺伝子のうち、C末端側の17アミノ酸残基をS.kluyveriのOKE1蛋白質のものに替えたものでは同様の基質優先性が認められたが、それ以上のアミノ酸残基の変更はS.cerevisiaeのOLE1蛋白質にみられる基質優先性を失うことが分かった。このことから、S.cerevisiaeのOLE1蛋白質の基質優先性には、ヒスチジンクラスターの2つの保存領域を含む細胞室側の遊離した領域以外に、第一および第二膜貫通領域も必要であることが分かった。一方で、Sc-OLE1遺伝子高発現株つまり膜脂質中の16:1や18:1の割合が増加した株では、エタノール発酵において細胞の増殖速度とエタノール生成速度が野生株と比べて高くなることが分かっている。この原因を明らかにするために、それぞれの酵母の全可溶性蛋白質を二次元電気泳動法により分画して各蛋白質の量的変化を解析することで、16:1や18:1の割合の増加により高発現されている蛋白質を同定することを試みた。現在、さらに詳細な解析を行っているが、今までのところ、Sc-OLE1遺伝子高発現株では解糖系に関わる酵素群の幾つかが増加していることが分かってきており、これらのことが酵母の増殖とエタノール生成を向上させている原因のひとつであることが示唆された。今後はSc-OLE1遺伝子高発現により、どうして解糖系の酵素量が増加するのかを分子レベルで調べる予定である。

Report

(2 results)
  • 2002 Annual Research Report
  • 2001 Annual Research Report

URL: 

Published: 2001-04-01   Modified: 2016-04-21  

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