Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 2002: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
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Research Abstract |
DHA生産性海洋微生物ラビリンチュラ類の新規単離株を材料として,DHA生合成に関わる酵素群の遺伝子を探索した。真核生物に共通するDHAなど高度不飽和脂肪酸の生合成においては,脂肪酸不飽和化酵素が重要である。その特徴的な構造として3つのヒスチジンクラスターが存在するので,その配列をもとにしてオリゴプラィマーを設計して単離株cDNAライブラリーを鋳型としたPCRを行ったところ,オレイン酸をリノール酸に変換するΔ12不飽和化酵素及びリノール酸をγ-リノレン酸に変換するΔ6不飽和化酵素にそれぞれ対応すると思われる遺伝子断片が得られた。さらにドコサペンタエン酸をDHAに変換するΔ4不飽和化酵素をコードすると考えられる遺伝子断片も得られており,5'-RACE法などによって全長遺伝子を取得しているところである。一方,ラビリンチュラにおいて遺伝子導入や機能解析を行っていく上で,形質転換系の開発が不可欠である。そこで,相同組換え的に遺伝子を導入するための多コピー遺伝子として18S rRNA遺伝子を単離し,塩基配列を決定した。また,外来遺伝子発現用のプロモーター・ターミネーターを同遺伝子から取得するために,inverse PCRによる単離を試みているところである。
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