画像解析による牛枝肉格付システムの構策と得られた画像解析形質の遺伝的解析
Project/Area Number |
13760191
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Applied animal science
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Research Institution | Obihiro University of Agriculture and Veterinary Medicine |
Principal Investigator |
口田 圭吾 帯広畜産大学, 畜産学部・畜産科学科, 助手 (50271747)
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Project Period (FY) |
2001 – 2002
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
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Budget Amount *help |
¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
Fiscal Year 2002: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
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Keywords | 和牛画像データベース / PostgreSQL / 遺伝的パラメータ / 交配シミュレーション / 画像解析 / 黒毛和種 / 和牛 / ロース芯形状 / かみあぶら |
Research Abstract |
和牛の格付情報等は、一般的には、繁殖農家に還元されていない。本研究の目的は、各繁殖農家における繁殖雌牛の産子の枝肉成績と枝肉画像をインターネットを介して各繁殖農家が閲覧可能とするシステムを構築すること、種雄牛と繁殖雌牛の格付記録と枝肉の価格決定に重要な要因である脂肪交雑粒子のあらさ等の視覚的情報の遺伝的パラメータを推定し、得られた遺伝的パラメータを用いて繁殖農家において利用可能な交配シミュレーションの構築である。 用いたデータは、2000年4月から2002年3月にわたり、十勝枝肉市場に上場された黒毛和種2081頭の牛枝肉横断面画像、格付記録および血統記録である。、視覚的情報としては、ロース芯における脂肪交雑粒子の全体のあらさ、最大粒子のあらさ、脂肪面積割合、ロース芯の短径・長径比およびロース芯形状の複雑さを測定しデータとした。牛枝肉画像を含むこれらのデータをPostgreSQLを用いてデータベース化した。データベースからインターネットを介して情報を利用するには、HTMLとPHP4を用い、農家への情報還元および交配シミュレーションのシステムを構築した。繁殖農家において、農家IDおよびパスワードを入力することで当該農家の繁殖雌一覧が表示され、繁殖雌牛を指定すれば、その産子の牛枝肉画像および格付記録の閲覧を可能にした。BMSナンバーと全体のあらさとに高い遺伝相関(r_g=0.67)が推定されたことから、後代を作出する場合、BMSナンバーのみに注目することは、脂肪交雑粒子をあらくする可能性が推察された。交配シミュレーションでは、交配の際、組み合わせによる肉質の期待育種価を推定し、前もって肉質を細部にわたり評価した1000頭で構成される基準画像から、推定された育種価に最も近い基準画像を抽出し表示することを可能にした。繁殖農家においてこのシステムを利用することにより後代を作出するための交配計画の一助となることが期待される。
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Report
(2 results)
Research Products
(12 results)