レプチンによる脳下垂体の成長ホルモン分泌制御の分子機構
Project/Area Number |
13760194
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Applied animal science
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
蘆 尚建 (盧 尚建) 信州大学, 農学部, 助手 (90322130)
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Project Period (FY) |
2001 – 2002
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
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Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 2002: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
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Keywords | レプチン / 成長ホルモン / 成長ホルモン刺激物質受容体 / グレリン |
Research Abstract |
本研究は脳下垂体におけるレプチンの成長ホルモン分泌抑制に対する分子生物学的解析を行うことを目的としている。脳下垂体のGH細胞を分離、初代培養を施行し、以下の実験に供する。培養細胞に一定の時間と間隔でレプチンの投与後、total RNAを抽出、GH放出因子とグレリン受容体(成長ホルモン刺激物質受容体)mRNAレベルを測定した。レプチンをヒツジの脳下垂体に短期間(1時間)投与した時には成長ホルモンとGHRHによる成長ホルモン分泌に影響がなかった。長期間(24時間)投与すると10^<-7>-M GHRHによる成長ホルモン分泌を抑制した。レプチンを24、48、72時間投与すると、GHやGH放出因子受容体のmRNAレベルが用量依存的に減少した。しかし、グレリン受容体は24と48時間投与した時には変化がなかったが、72時間投与すると有意に増加した。さらに、レプチンを3日間投与するとGHRHによるGH分泌能は減少したが、GHRP-2によるGH分泌能はやや増加した。しかし、GHRHとGHRP-2を同時に投与した時にはレプチンによるGH分泌能には変化がなかった。以上の結果は2001年Endocrinology 142巻の5167ページに掲載された。 さらに、GH放出因子受容体とグレリン受容体の相互作用をAntisense oligonucleotideを用いて分子レベルで検討し、GH放出因子受容体はGHRP-2によって制御される結果を得て、2002年度Endocrinology143巻の1964ページに発表した。また、この研究費の一部分は、脂肪細胞形成においてグレリン受容体の機能解析に用いられ、グレリン受容体は脂肪細胞分化と伴い増加する結果を得て2002年Animal Science Journal(73巻の305ページ掲載)に発表した。
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Report
(2 results)
Research Products
(3 results)