Project/Area Number |
13770155
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Virology
|
Research Institution | National Institute of Infectious Diseases |
Principal Investigator |
長谷川 秀樹 国立感染症研究所, 感染病理部, 主任研究官 (30301790)
|
Project Period (FY) |
2001 – 2002
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
|
Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 2002: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
|
Keywords | インフルエンザウイルス / 免疫応答 / 感染防御 / DNAワクチン / ユビキチン / MHC class I / hemagglutinin(HA) / neuraminidase(NA) |
Research Abstract |
1、LIMP II融合インフルエンザHA DNAワクチンの作成 マウス線維芽細胞NIH3T3細胞より得らたcDNAライブラリーを用いマウスLIMP IIの遺伝子の単離を行った。C'末端にLIMP IIのライソゾームターゲットシークエンスを融合させる形でインフルエンザウイルスのHA及びNAのDNAワクチンを作成した。C'末端にLIMP IIのtailを融合させる事により発現されたワクチン抗原はMHC class IIを介する抗体誘導の増強が期待される。 2、ユビキチン融合及びLIMP II融合インフルエンザDNAワクチンの発現と細胞内動態 作成したユビキチン融合及びLIMP II融合インフルエンザDNAワクチンを293T細胞に導入し、ウエスタンブロッティングにて発現を確認、及び蛍光抗体法を用い細胞内での局在を調べた。また、細胞内での動態を調べるためにS35メチオニンラベルした細胞を用いパルスチェース法を用い蛋白発現後の時間的動態を解析した。結果、ウエスタンブロッティングでのワクチン抗原の発現確認ではHAのDNAワクチンでは強い発現が確認されたがHA-LIMP IIでは少量の発現が、Ub-HAではほとんど抗原が見られなかった。しかしパルスチェイス法では3種類のワクチン共に発現がみられ特にHAでの発現が多く又Ub-HAでは発現後速やかに分解されている事がわかった。この結果はユビキチンの融合によりワクチン抗原がプロテオソームに運ばれ速やかに分解されている事が示唆される。 3、HA, Ub-HA, HA, LIMP II DNAワクチンの抗体応答の比較 作成した3種のインフルエンザHAワクチンを用いマウスにエレクトロポレーション法を用いて接種しHA特異的抗体をELISA法を用いて測定した。マウス大腿の筋肉内に1〜10μgのDNAワクチンを接種し100V6回のパルスでエレクトロポレーションを行った。3週間隔で2回免疫しさらに2週後の血清、鼻腔洗浄液を回収しIgA, IgGを測定した。この条件での抗体応答はHA 10μgで行ったものが最も高くそれは抗原の発現量に比例していた。モディファイしたDNAワクチンの発現量を増やす工夫が必要である。
|