アミロイド前駆体と細胞内シグナル経路を連結するスカフォールド分子の解析
Project/Area Number |
13770329
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Neurology
|
Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
松田 修二 慶應大, 医学部, 助手 (70296721)
|
Project Period (FY) |
2001 – 2002
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
|
Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
|
Keywords | JNK / JIP1b / APP / Alzheimer disease / PID / PTB / GYENPTY motif |
Research Abstract |
JNK結合蛋白質1b(JIP1b)はJNKカスケードのキナーゼ群を結合するスカフォールド蛋白質である。私共は、アミロイド前駆体(APP)をベイトとして酵母ツーハイブリッド法によりJIP1bがAPPに結合しうることを見い出した。JIP1bはそのC末端にあるリン酸化チロシン結合ドメイン(PID)を用いてAPPの細胞内ドメインに含まれるGYENPTYモチーフと直接結合する。この結合強度はFe65より若干弱いものの、X11やmDab1とほぼ同程度であった。また、JNKはJIP1bを介してAPPと複合体を作ることを示した。以上は、J.Neurosci.21、pp6597-6607及び、31st Annual Meeting of Society for Neuroscience(San Diego)にて報告した通りである。 更にAPPのJNKのカスケードへの関与の解析を試みた。COS細胞にAPPをトランスフェクションすると、JNKは若干活性化されるが、JIP-1bを共発現させるとJNK活性は抑制される。JIP1bに結合しうるJNKの上流キナーゼであるMKK7bおよび、MUKを共発現させると、JIP1bやAPPの発現の有無に関わらずJNKは活性化される。従って、APP-JIP1bの結合がJNKカスケードに及ぼす影響は更なる検討を要する。 JIP1bの部分ドメインによる酵母ツーハイブリッド法を用いた検索では、予期していたGCKファミリーのキナーゼは見出せなかったが、LRPがJIP1bのPIDに結合するものとして見い出された。LRPはアルツハイマー病の危険因子であるアポリポ蛋白E4(ApoE4)の受容体であることから、LRPがAPPのシグナル経路とJIP1bを介してどのように関連しうるのか解析を試みている。
|
Report
(1 results)
Research Products
(1 results)