Project/Area Number |
13770337
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Neurology
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
大森 信彦 岡山大学, 医学部附属病院, 助手 (80311421)
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Project Period (FY) |
2001 – 2002
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2002: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | 脳梗塞 / 神経細胞死 / アポトーシス / 神経栄養因子 / 遺伝子導入 / アデノウイルス / ミクログリア / 組換えアデノウイルス / RGDミュータントウイルス |
Research Abstract |
平成13年度は、RGD変異アデノウイルスペクターを作成し、ミクログリアへの遺伝子導入の改善が得られることを報告した。平成14年度は、以下の諸点につき研究を進めた。 (1)組み換えアデノウイルス産生ミクログリアの作製(2)脳梗塞モデルへのミクログリア注入実験(3)遺伝子導入のための神経保護因子およびシグナル因子の検討(4)脳により選択的、高効率にターゲットするための手法の検討 (1)については、ラット由来ミクログリア細胞株(藤田保健衛生大学、澤田誠博士より供与)に、アデノウイルスゲノムE1遺伝子をテトラサイクリン投与にて発現しうる変異細胞株作製するため、トランスフェクション法によって遺伝子導入を試みたが、きわめて効率が低く、現在までにstable lineを樹立するに至っていない。引き続き、手技の改善を検討中である。(2)に関しては、RGD変異アデノウイルスベクターによってGFPを導入した細胞株を、12週令ウィスターラット中大脳動脈閉塞モデルの大腿静脈より注入後、経時的に脳切片作製、分布を検討し、ごく少数ながら、梗塞巣周辺のGFP陽性ミクログリア浸潤をみとめた。現在、追試中である。(3)に関しては、神経栄養因子GDNFが、細胞生存シグナルであるPI3K/Akt系およびERKを活性化し、アポトーシスシグナルであるカスペースの活性化を抑制することで神経保護作用を示すことを明らかにし、数編の論文を発表した。(4)に関しては、脳内動脈壁に特異性高く発現豊富なトランスフェリン受容体をターゲットとしたトランスフェリンリポソーム、ならびに、トランスフェリン変異アデノウイルスベクターを作製し、ラット脳梗塞モデルの末梢血管より注入して脳梗塞巣周辺への集積を検討、論文として発表した。
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