上中咽頭癌における血清中遠隔転移決定因子の探求:放射線化学療法の最適化にむけて
Project/Area Number |
13770483
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Radiation science
|
Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
西岡 健 北海道大学, 医学部附属病院, 講師 (80271659)
|
Project Period (FY) |
2001 – 2002
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
|
Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2002: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
|
Keywords | VEGF / endostatin / nasopharyngeal carcinoma / oropharyngeal carcinoma / FDG-PET / 頭頚部腫瘍 / Endostatin / 放射線治療 |
Research Abstract |
頭頚部癌患者12名の血清を採取し、血管内皮増殖因子(VEGF)および血管新生抑制因子endostatinの放射線治療中の変化を観察した。それぞれEIAキットを用いcompetitive enzyme immunoassayにより血清濃度を照射前、照射中、照射後それぞれ測定した。またこれらの血清因子と腫瘍内ブドウ糖代謝の間の関連をみるため上咽頭腫瘍で治療前FDG-PETを施行した。照射前、照射1週間後、2週間後、照射終了時の血清VEGFの平均値は11.8ng/ml,19.4ng/ml,16.5ng/mlであり照射前に比較し照射中、照射後に高値となる傾向が得られた。再発は3例に認めその治旅前VEGF値はそれぞれ9.8ng/ml、24.7ng/ml、18.1ng/ml(平均17.5ng/ml)であり、高い治療前VEGF値が再発と関連している可能性がある。照射前、照射1週間後、2週間後、照射終了時の血清endostatinの平均値はそれぞれ7.38、7.25、7.89、7.120ng/mlであり大きな変動は認めなかった。しかし再発をきたした上咽頭腫瘍一例で照射開始後より一定の減少傾向を認め、照射による腫瘍縮小との関連が示唆される。FDGの集積(SUV)の平均値は6.8であった。上咽頭腫瘍のSUVおよびVEGFの平均値はそれぞれ7.5、13.2ng/mlであり、両者の間に明らかな相関は認めなかった。 腫瘍内ブドウ糖代謝をみるFDGPETは放射線治療計画に応用され治療効果および正常組織の防護が可能となりこの結果はInternational Journal of Radiation Oncology Biology Physics誌上に掲載された。
|
Report
(2 results)
Research Products
(2 results)